サービス/東北 「出張機密データ消去サービス」

データ消去サービスとリサイクルビジネスを融合

 機密データを含むパソコン周辺の磁気・光記録媒体を、外部に持ち出すことなく現地で消去する出張サービス。物理的破壊やソフトを使った消去法では、かすかに残ってしまうデータも完全に消去する。クライアントの目の前で作業を行うため、消去確認もできる。

 オリエント測器コンピュータが開発した磁気、光媒体別のデータ消去機器を搭載したワンボックスカーで、直接現場へ出向き、クライアント立ち会いのもと、その場で対象となるハードディスク(HD)や磁気テープをクラッシュする。消去されたかどうかは、その場ですぐに確認できる。
 さらに、クラッシュしたディスクのポリカーボネート樹脂部分は一度ペレット状に粉砕し、エコマーク認定の「CD−ROM」や「DVD−R」へ再生される。
 なお同サービスは、RDVシステムズが立ち上げた「RDVシステムズ協議会」を通して、機密情報を保有する企業や団体に提供していく。

(株) RDVシステムズ


会社名
役割分担
■コア企業
(株) RDVシステムズ
磁気/光情報媒体のオンサイト/データ消去サービス
オリエント測器コンピュータ(株)磁気/光情報媒体のデータ消去/データ消去機器の製造・開発
ジャパンカーオリジナル(株)データ消去専用車両の設計製造



 (株) RDVシステムズ<br>松本敏治社長

(株) RDVシステムズ
松本敏治社長

【2005年11月に事業開始】

 2005年4月に個人情報保護法が完全施行された。企業は情報漏えい防止の義務と責任を負い、環境資源を考慮した運営が求められる。RDVシステムズをコア企業とする連携体は、これらの経営課題を解決するサービスを展開する。 RDVシステムズは99年、大型シュレッダーを搭載した専用車で現場へ直接出向いて機密書類を裁断、リサイクルする「オンサイトシュレッダーサービス」の全国展開を開始。

 03年には、CDやフロッピーディスクなどの磁気・光情報媒体のデータ消去機器を環境展に出展したオリエント測器コンピュータに対し、それを使った出張機密データ消去サービスを提案した。同機器は、強い磁気を照射することで、短時間にデータを完全消去できる。3・5インチのハードディスク駆動装置(HDD)なら、わずか3分で6−12個の消去が可能だ。従来の上書き消去法では、一つのハードディスク(HD)の消去に丸一日を費やしていた。

 05年7月には、機器を搭載する専用ワンボックスカーの設計などを手掛けるジャパンカーオリジナルが参加し、RDVシステムズをコア企業とする3社の連携事業がスタートした。連携にあたっては、グループ間での機密情報の守秘義務などを徹底した。


【フランチャイズ化構想も】

 また、経済産業省・中小企業庁の「新連携」事業に認定されたのも05年7月。同事業認定のメリットは大きく、05年度末には補助金が交付される。同グループは、データ消去専用の特別仕様車「ゼロ・カー」5台分の購入に充てる予定だ。
 さらに専門家らから事業化までのフォローアップがある。「中小企業基盤整備機構のプロダクトマネージャーから、連携事業に関するアドバイスなどをいただけるので大変ありがたい」(松本敏治RDVシステムズ社長)という。

 連携事業のビジネス化へ向けた準備は着々と進んでいる。RDVシステムズ本社などに準備したデモカーで、事業展開を行うための市場調査を行っており、05年11月ごろをめどに事業をスタートする予定だ。ビジネスを開始するにあたり、まずは企業集積度の高い東京や大阪などの都心から集中して始めるべきか、初めから全国の各都市へ広く展開すべきかも検討している。

 「オンサイトシュレッダーサービス」と同様、「フランチャイズ化構想も持っている」(同)。今後はリサイクル後のリユースを行うパートナー探しなど、サービスとリサイクル処理のシステム確立が課題となる。