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香りの伝送をビジネスに
映像や音楽についてはデジタル化が進んでいるが、きゅう覚に関してはデジタル情報化が遅れている。そこで、香りの伝送をビジネスとして積極的に取り組んでいるのがシームスだ。においには、花のにおいから木のにおいなどさまざまなものがあるが、光の3原色のように基本になるものはない。
同社では天然の香りを抽出して利用するが、組み合わせにより、においは何十万種類でも作れる。そこで、においの元素と組み合わせを決め、約128種類でにおいのパレットを作り、PCデジタルデータと合わせてにおいのオリジナルレシピ表を作成した。
においのデータを音と同じようなデジタルデータ源にすれば、映像や音のように伝えることができるようになる。たとえば、レモンなどのように誰にでもわかりやすいにおい以外でも、レシピを送ることで、においを再生できる。今後も医療の分野での匂いの伝送の研究開発を続ける考えだ。
シームスは設立翌年の2002年、携帯電話用のストラップを開発、発売した。電話を受信するとモーターが回って香りを発する商品で、若者の間で人気になり数十万個が売れた。だが、同社の目指すところとは違うので、環境、安全、医療など人の命に近い分野に限定して研究開発を進めている。
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