サービス/中部・北陸 「乗用車コーティング及び施工研修等の車美容支援サービス事業」

自動車の“美容”事業を展開

 自動車をきれいにしたい−。この需要は好不況にかかわらず、いつの時代もある。特にきれい好きとされる日本人の間では根強い。アイ・タック技研ではこうした需要をとらえ、「日本に新しい洗車文化を」をスローガンにしながら洗車関連事業を展開している。

 同社の顔となっているのが「キーパープロショップ快洗隊」。手洗い洗車や車内清掃、ボディーコーティングなど「自動車の“美容”」(谷好通アイ・タック技研社長)を行う専門店だ。同店舗は2009年8月時点で、直営店とフランチャイズ店を合わせ、全国に約40店舗ある。

 同店舗の売りは、「当社のトレーニングセンターで洗車の訓練を受けたプロが作業する」(同)ことにある。自分でコイン洗車場などで洗車する場合とでは、仕上がりに差が出るという。また、独自開発したコーティング剤や洗車用機器を用いていることでも特徴を出している。「汚れた自動車を新車並にきれいにすることを目指している」(同)という快洗隊の評価は高く、どの店舗も順調に売り上げを伸ばしている。

 同社は店舗運営事業だけでなく、ガソリンスタンドなどの事業者を対象に洗車やコーティング技術の研修・検定を行う事業も展開中。研修を受け、検定に合格した事業者は認定店舗「キーパープロショップ」として看板を掲げられる。その数は現在、全国で約900店舗ある。また、キーパープロショップ認定店舗に対するコーティング剤や洗車用機器の販売でも利益を上げている。

アイ・タック技研(株)


会社名
役割分担
■コア企業
アイ・タック技研(株)
研修実施、コーティング剤の販売、広告宣伝
(株)テムポ化学コーティング剤開発・製造



アイ・タック技研(株) 谷好通代表取締役社長<br>「汚れた自動車を新車並にきれいにすることを目指している」

アイ・タック技研(株) 谷好通代表取締役社長
「汚れた自動車を新車並にきれいにすることを目指している」

【新コーティング剤の普及を図る】

 新連携で狙うのは、洗車やコーティング技術、接客ノウハウなどをガソリンスタンド事業者、中古車販売業者、新車カーディーラーに教える研修事業の拡大。さらに、キーパープロショップ認定店舗に対するアドバイスや、キーパープロショップの広告宣伝などによる販売促進支援サービスの提供だ。

 研修事業では新たなコーティング剤を用いる。それは、ドイツの自動車用コーティング剤メーカー、ソナックスの協力を得て開発した「ダイヤモンドキーパー」と、連携先のテムポ化学(東京都江戸川区)との共同開発で誕生した「ハイブリッドレジン」だ。

 ダイヤモンドキーパーは、トルエンやキシレンなどの有機溶剤を含まないコーティング剤。安全であり、また、水や油をはじく力、耐久性に優れているのが特徴だ。
 一方、ハイブリッドレジンは、ダイヤモンドキーパーのコーティング被膜の上に塗布する。水や油をはじく力、光沢性を増し、さらに、水シミを発生させないなどの特徴がある。

 研修事業は、全国に8カ所あるトレーニングセンターで行う。同社の研修は、これまで年間1万人以上が受講している。今後はさらに受講生の数を伸ばし、キーパープロショップの店舗数拡大を図る。これにより、ダイヤモンドキーパーやハイブリッドレジンの拡販にもつなげたい考えだ。

【著名人の起用で知名度を向上】

 販売促進支援サービスでは、全国のキーパープロショップ認定店舗の店長を集め、年に数回ほど会議を開く。そこでは、新たな洗車やコーティング技術、集客手法、サービス向上の取り組みなどについて、同社が認定店舗にアドバイスしたり、認定店舗同士が情報交換したりする。

 また、雑誌などでキーパープロショップブランドの広告宣伝活動を展開する。キーパープロショップのイメージキャラクターを務めるのは、サッカーの元ドイツ代表ゴールキーパー、オリバー・カーン氏だ。「名ゴールキーパーとたたえられたカーン氏は、自動車をきれいに“守る”というキーパープロショップのイメージに合っており、知名度も高い」(同)。カーン氏の等身大パネルやのぼりなども認定店舗に販売し、集客に役立ててもらう考えだ。

 近年、ガソリンスタンド事業者は「ガソリン販売が伸びずに苦しんでいる」(同)。それは、08年のガソリン価格の急騰や、現在の景気後退による外出控えなどが影響している。このため、ガソリン事業者の目は洗車に向いているという。同社はこれを洗車関連事業拡大の好機ととらえて、積極的に事業展開する。