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製造/九州 「独自の膜構造技術による結露予防・湿度調整機能を持つ器具の事業展開」

結露は電子機器の大敵

 1952年の創業以来、公共施設などの保安装置や通信機器のライフラインへの耐雷対策を展開してきた九州山光社。耐雷対策、電気通信設備などの施工・保守管理で多数の実績をあげてきた。

 こうした実績を基に着目したのが屋外に設置された受配電盤や分電盤ボックス、スイッチボックスといった電気箱。その用途から激しい温度変化や高い湿度にさらされている金属ボックスやプラスチックボックスは、役割や重要性如何にかかわらず、「いまだに結露予防など、保護対策は不十分」(塩月文雄社長)だという。

 例えば、箱内に保護した電気機器の接触不良や短絡などを受けないようにするには、箱内部の表面汚損防止などを行うことが必要となる。また電源や排水路確保が困難な事例にも適用可能な表面汚損防止システムも欠かせない。

 そこで同社は、94年度の福岡県地域産業技術改善費補助事業の採択を受け、結露防止器「デュープロテクター」を開発。実証試験などを重ねて4年程前から販売を始めた。

 デュープロテクターの普及促進に向けて形成された連携体は3社。コア企業の九州山光社が結露防止器の設計や製造、販売などを担当。プラスチック精密部品の製造は山佳化成工業所(大阪市)、閉鎖性に優れた使用しやすい推奨仕様の箱体製作をヤシマ(福岡市)が担う。そして東洋大学工業技術研究所が技術面をサポートする。

(株)九州山光社


会社名
役割分担
■コア企業
(株)九州山光社
結露防止器の設計・推奨箱などの設計・製造・販売・品質管理
山佳化成工業所結露防止器などのプラスチック精密部品の製作
(株)ヤシマ閉鎖性に優れ、使用しやすい推奨仕様箱製作



(株)九州山光社 溝部都見 代表取締役会長<br>「弊社がライフラインの保護に、今後とも貢献できるように鋭意努力したいと思っています」

(株)九州山光社 溝部都見 代表取締役会長
「弊社がライフラインの保護に、今後とも貢献できるように鋭意努力したいと思っています」

(株)九州山光社 塩月文雄 代表取締役社長<br>「デュープロテクターは約1〜3μm以上の塵埃の侵入阻止による機器の表面汚損の予防と結露予防によって強力な防錆効果を発揮します」

(株)九州山光社 塩月文雄 代表取締役社長
「デュープロテクターは約1〜3μm以上の塵埃の侵入阻止による機器の表面汚損の予防と結露予防によって強力な防錆効果を発揮します」

【コストダウンと技術競争に打ち勝つ】

 屋外にあり、産業界に必要な動力源や通信を守る電気箱などの「一番の悩みは結露」。気温や湿度の変化により、この電気制御箱の内部に発生した結露は、さびの発生や制御回路のショートの原因になる。結露防止器(デュープロテクター)はこの結露を簡単に防ぐ製品だ。

 結露防止器(デュープロテクター)は箱内部の水蒸気を除去し、結露の発生を防ぐことで内部の湿度を結露が発生しにくい状態に保持する。また外気中の高湿度空気が箱内に入ることを抑制する。

 取り付け作業も簡単で、箱の底に穴を開けて装着する。電源も不要で、屋外実施事例で10年以上のメンテナンスフリー。さらに難燃性仕様など改良を進める。

 連携の狙いは「知名度向上と製品の製造を続けるために必要なガイドラインの構築や認知性の向上などへの支援策など」、自社だけで製品の事業展開などを進めていくには限界があったからだという。

 重視したのは「各分野のスペシャリストが結集して、製品の機能を最大限に発揮させること」(同)。部品製作を担当する山佳化成工業所は通信部材のケーブルブッシングの製造を委託していた企業。競合他社も多かったが、プラスチック精密加工技術に優れており、品質とコストともに申し分なかったことが決め手となった。

 箱製造のヤシマは地場の電力会社関連の施工で付き合いが永かった。箱内機器の保護のためには、精密な箱製造技術が不可欠。その技術をもっていたのがヤシマだった。「3社でコストダウンや技術の競争に打ち勝つ」と意気込む。

 また中小企業基盤整備機構のアドバイザーに諸種の相談が受けられたことも大きな強みとなっている。相談でこれまで不得意としていた新規営業開拓へも足がかりができた。


【専用テスターと合わせて普及へ】

 課題は結露防止器(デュープロテクター)の普及。現在の電気業界で使用している箱の仕様や基準が作成された年代は、ほぼ40年前。当時のエンドユーザーの要求も時代の変化に伴って変化し、箱の閉鎖を確認するために必要な気密性の確認手段として気密性テスターを、また結露対策用保安器としての結露防止器(デュープロテクター)をシステム化した。

 「新しい技術は、従来見逃されていた、技術的に見落とされていた盲点を見出したところにあるようだ」。

 結露防止器に併せて進めるのが気密性テスターの販売だ。電気箱にすき間があると、箱内に外気が流入する要因になる。同テスターは電気箱の閉鎖性を検査するために使用する検査器。付属の圧力ゲージを見て箱の気密性施工の結果が数量的に把握できる。すでに公共安全施設などで使用され、結露防止器とともにライフラインの安全性確保を担う。

 「結露防止器(デュープロテクター)は省エネ、省コストで企業の経済性向上に貢献できる」という同社。時代に見合った結露対策用保安器としてメーカーやユーザーとも協力して業界基準を目指す。

 

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