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粕谷製網(株) 粕谷勝社長 「テトロンプラスチックワイヤーを国内唯一の技術で編網する事で、従来品の網製品の欠点を克服しました。その性能と耐久性はフィールドにおいて実証済みです」 |
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【高い耐久性がカギ 落石防護網として実績積む】
7年前に九州のある土木資材会社から「さびない網が欲しい」と頼まれたことが、陸上転用の転機になった。国土交通省宮崎河川国道事務所が耐久力のある落石防護網を探していたのだ。その後、強度試験を経て陸上にも転用できることが分かり、陸への施工が始まった。
宮崎県の日南海岸沿いを走る国道では、塩害のため5年もたたずに金網防護網がさびついていた。06年には国交省が運用する有用な新技術「NETIS(ネティス)」に認定。「高耐久STKネット」の名称で宮崎県以外にも広く施工実績がある。
深堀室長は「養殖だけでは限界があると感じていた」と舞い込んだ新規市場に喜ぶ。北海道の高速道路では、小動物侵入防止ネットとして07年に8kmを設置。性能が評価され08年度はさらに35km増設する。
代理店は北海道から沖縄まで28社に広がった。「代理店からの新アイデアで陸での用途が広がっている」(同)。07年7月には米国企業と代理店契約を結び、海外需要の開拓も進める。
価格は1平方メートルあたり3,500円と金網に比べて割高だが「近年の金網の価格上昇や管理費削減でトータルコストは安くなる」(同)という。一方で、海から陸への拡販には課題もある。現在の製網機械は養殖用を想定しているが、陸での用途に応じて糸の太さや網幅を変える必要がある。
そこで、日本では珍しい金網製造機械製造を手がけるサンワ(大阪市西淀川区)と手を組んだ。また東洋コントロール(長崎市)が糸の太さを変えるための温度管理制御基盤製造を、マツオエンジニアリング(長崎県諫早市)がボビン形状や圧力のかけ具合を調整する。
酒見史朗総合企画室長は「新連携では長崎県工業技術センターなど公設研究機関と試験ができるのも大きなメリットだ」と狙いを語る。
【海外需要も見据えて一層の製造法の効率化を図る】
現在、工場には製網機が2台ある。年産能力は20万平方メートル。第1号の網機は30年以上も前に導入しており、日々改良を重ねてきた。07年には第1号を参考に2台目が完成したが、亀甲網製造は「長年培ってきた職人の技量に頼ることが大きい」(同)という。
工場を覗くと、網機が一定のリズムを刻んで数十個のボビンから出る樹脂製の糸を紡いでいた。さらに糸の先には分銅がたれており、微妙な張力を保っている。その日の気温や気候によってボビンから出る糸の張力を職人が微調整している。
今後、県内外の連携企業との共同研究で「職人技の数値化や機械の操作性を上げて効率化を図る」(同)という。深堀室長は「将来的に亀甲網製造権を海外で販売することも見込んで簡便な製造法を確立したい」と国内外での需要拡大に期待を寄せる。
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