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地域資源活用チャンネル


成果事例 メディアでの紹介

月刊「商工会」

白老産食材とアイヌ食文化を生かした駅弁を開発・販売

駅弁「白老 味の散歩道」と掛け紙

駅弁「白老 味の散歩道」と掛け紙

有限会社創作一心(北海道白老郡白老町)
住所:北海道白老郡白老町大町3-4-11
電話:0144-82-6820
FAX:0144-82-2880
設立:平成13年11月1日
代表者:伊勢原真理江
資本金:1,000万円
年商:7,000万円
従業員:13名
■地域資源活用PG/認定事業名
白老産地元食材の白老牛、サケの活用にこだわった「白老駅弁」の開発・販売
■地域資源活用PG/認定日:平成21年1月8日

事業の概要

白老牛や鮭など白老産地元食材をふんだんに活用し、さらにアイヌ食文化を取り入れることで、地域色を高めることをアピールした「白老駅弁」を製造・販売している。第1弾である幕の内弁当を販売中で、今後、白老牛ハンバーグ弁当、カルビ弁当を発売予定である。「地元の食材×地元の食文化」をコラボレートすることをコンセプトに進めている。

事業の経緯

当社は平成13年の創業以来、地元大手製紙工場をはじめとする地元企業や各種団体向けおよび葬儀用の給食、仕出し、弁当の製造、販売を行っている。また、地元産の鮭や白老ならではの薬草を生かした加工品(鮭ピリカラ、鮭ぐるぐる巻き)を製造販売している。

経営スタイルは、札幌や首都圏など全国展開を模索しながらも、まずは地域に根ざした事業展開が重要と考えている。その一つとして、人口約2万人の白老町に当時まだ駅弁が存在しないことに着眼し、どうしても郷土色をたくさんつめた駅弁を作りたいと考えていた。

こうした中、大手旅行業者から、パックツアー観光客の昼食となるような地元名物駅弁を提供できないかとの依頼があった。さっそく社内で検討した結果、地域産業資源である白老牛、鮭、きのこ、たらこなどをふんだんに生かして、従来にない「白老地元食材にこだわった駅弁」の企画立案に至った。さらに、大手自動車メーカーが白老カーランドで新車テスト走行した際に、その試作品弁当を試売したところ、好評を得た。

白老は食材の宝庫&伝統文化のまち

白老はブランドである白老牛をはじめ、虎杖浜たらこ、鮭、しいたけなど農業、水産業、畜産のあらゆる食材が豊富にとれる町である。昨今では、地元グルメブームの一環である白老バーガー(白老牛を使ったハンバーガー)が人気になっており、札幌など道内外各地から食べに来る客も多い。

一方、当地域は古くからアイヌ文化が根ざしたところであり、アイヌ文化の民族博物館「しらおいポロトコタン」を訪れる観光客も多い。

認定へ向けての取り組み

当社には「白老の名物駅弁を何とか作りたい」という強い思いがあり、この情熱が事業の具体化を進めていく大きな原動力になった。また、日常的に白老町商工会が経営へのアドバイスなどを行っており、そのような中、中小機構北海道への紹介を受け、認定へ向けた支援を始めた。

認定へ向けたブラッシュアップでは、当事業のコンセプトである「白老地元食材×地域の伝統的な食文化」を常に肝に据え、そのうえでどのように具体化させるのかを徹底的に議論した。地元では鮭のチャンチャン焼きがよく食べられ、小学校の給食にも出ること、アイヌ食には地元で自生する薬草が活用されること、ペネイモと呼ばれるアイヌの保存食が親しまれていることなど、議論と現場リサーチを何度も繰り返した。

試作の評価を得て商品完成へ

波多武光取締役

波多武光取締役

認定後は試作開発と販路開拓をスピーディに進めていくことになった。試作・試食を何度も行ったが、この時、コンセプトや具体化した企画を確実に実現していくようフォローアップした。また、弁当の中身のみならず、掛け紙のデザインも重要であり、この点については、札幌からデザイナーを専門家派遣として依頼し、対応した。その際も、デザイナーには当事業のコンセプトを理解していただき、そのうえで白老らしさが伝わるデザインをお願いした。

販路開拓については、伊勢原真理江社長、波多武光取締役センター長の行動力や豊富な人的ネットワークをフル活用し、JR白老駅での取り扱いをはじめ、町内企業、公共機関やその他各種団体へのPRを展開した。さらに、地域資源認定企業としての取り組みが地元新聞に掲載されるなどマスコミにも取り上げられ、認知度が拡大したことで販路開拓への素地となった。

そこで町内有識者、消費者を招集し、第1弾として完成した幕の内弁当「白老 味の散歩道」の試食会を行った。あえて厳しい評価や意見を取り込み、最終的な商品完成度を高めていくことにした。

さらなる拡大へ向けて

現在、幕の内弁当「白老 味の散歩道」は、従前からの営業活動により、JR白老駅や地元団体からの注文など好評を得ている。さらに、当初来のニーズであった大手旅行業者からの注文も継続的に受けている。このように、当社のたゆまぬ営業力、PR活動によりここまで販売につなげることができた。また、中小機構北海道としても、多様な販路開拓に向けた支援ツール活用など継続的なフォローアップを行っている。

今後の取り組みとしては、第2弾、第3弾となる白老牛ハンバーグ弁当、カルビ弁当の販売である。現在、試作中であるが、ここでも常に意識していることは、「白老ならではの食材をいかに白老らしく食べていただくか」を念頭に進めている。

このように、地元色を大きく打ち出したコンセプトが当社の経営戦略の中心であり、これからも情熱と企画力、行動力でチャレンジを続けていく。中小機構北海道としてもやる気あふれる当社を継続的に支援していくことで、当事業のさらなる拡大へ進めていきたい。

((独)中小機構北海道 連携推進課チーフアドバイザー 前田直樹)

掲載:2010年11月号

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