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地域資源活用チャンネル


成果事例 メディアでの紹介

月刊「商工会」

高度な鋳造と研磨加工技術を活かした商品づくり

SHIROKANE

SHIROKANE

株式会社高田製作所(富山県高岡市)
住所:富山県高岡市戸出栄町54-7
電話:0766-63-6800
FAX:0766-63-6345
設立:昭和52年6月24日
代表者:高田和喜
資本金:1500万円
年商:3億5,000万円
従業員:30名
■地域資源活用PG/認定事業名
高度な鋳造技術と独自の研磨加工技術によるオリジナルデザイン製品「フィオリキアリ」と「シィンク」の製造・販売
■地域資源活用PG/認定日:平成21年2月23日

事業の概要

フィオリキアリ(上)とシィンク(下)

フィオリキアリ(上)とシィンク(下)

黄銅鋳物による仏具のメーカーとして創業。服部セイコーの特選時計枠を製造し発展。高岡の伝統鋳造技術をオートメーション化するなど独自技術を磨いて、自社商品を開発。海外の展示会でも高い評価を受けた。洗練されたデザインを高い技術で演出して商品化。

一貫したオリジナル製品を開発

1947年、戦後まもない北陸の地、富山県高岡市に独自商品「フィオリキアリ」を造り出した一つの工場が生まれました。工場の名前は高田製作所。

真鍮というクラシカルな金属を用い、独自の鋳造技術を活かしたこの装飾金物メーカーは、21世紀に入り、更なる技術革新とグローバル化への取り組みとして、どの素材よりもひときわ美しい光沢を放つ高純度アルミニウムに着目。鋳造技術の中で最も技術を必要とされるアルミニウム素材を自社で精錬し、鋳造から加工、仕上げ工程までの一貫したオリジナル製品の開発に成功しました。

イタリアミラノで開催されていたデザイン博覧会「MILANO SALONE」にその評価を求め、出展した結果、会場においてヨーロッパをはじめとする世界各国の人々の熱い眼差しを一身に集めることに。同社の技術とデザインは高い将来性と価値を見出され、イタリアへの輸出が開始されることになり、イタリア人の美術監督によって、「輝く花」を意味する「フィオリキアリ」と名づけられました。

このインターナショナルブランドは、2年後、日本において「イタリアから本国に逆輸入される」という、なんともユニークなかたちで紹介されることとなりました。

高田製作所の生まれた歴史

高田製作所の高田健会長は、大正9年9月9日、5人兄妹の次男として、新潟県直江津に生を受けました。当時、世界は第一1世界大戦が終息していましたが、戦後の政情不安のため、まだ経済が完全に復旧しておらず、人々の生活は困窮を極めていました。家は農業を営んでいましたが、暮らし向きはたいへん貧困でした。さらに戦後のあおりを受け、おそらく苦しい生活を強いられていたでしょう。

自立心が人一倍強かった健は、幼心にもこのままではいけないと考え、12歳の時、たった1人で満州国行きの船に乗り込んだのです。もちろん、家族には内緒の一大決心の船出でした。日露戦争後、建国した満州国は、当時すでに満州鉄道が敷かれ、様々な産業が展開し、日本の第二の国として繁栄しており、富山からもたくさんの人々が満州に入っていました。

夢の満州国に渡った健は、小さいながらも鉄工所の工員として懸命に働きました。そこで健は、鉄の鋳造を目の当たりにすることになりました。

やがて満州からの締め出しが始まり、健は今度は日本に戻り、またも単身で名古屋に入りましたが、その頃、名古屋は日本でも有数の工業地域になっていて、多くの人々が全国から集まってきていました。

鉄工所で学んだ技術を生かした仕事がしたいと考えていた健でしたが、名古屋造兵局から声がかかり、そこで兵器の鋳造の仕事を始めることに。緻密な技術を必要とされる武器の鋳造に従事することになった健は、そこでより高度な鋳造技術と研磨の技術を体得し、鋳物の盛んな町ここ高岡へ養子縁組して、永住する決意を固め、仏具の生産を始めたのです。

地域産業資源活用事業計画認定に至るまで

高田晃一常務

高田晃一常務

高田晃一常務取締役(36歳)が、心のよりどころとし相談を持ちかけていた高岡商工会議所の指導員から紹介を受けた中小企業診断士の丸亀徹氏から、地域資源の認定制度について教わりました。相次ぐ経済不況の中、同社商品の売上も伸び悩んでいたため、認定事業へのチャレンジを開始。事業計画の骨子を固めたうえで、北陸地域活性化支援事務局のブラッシュアップ支援を受け、プロジェクトマネージャーを中心に関係者が尽力した結果、認定に結びつきました。

地域の公的支援機関から紹介を受けて始まり、地域力連携拠点の専門家派遣制度と地域活性化支援事務局のハンズオン支援を活用したことにより、スムーズに地域資源の認定を受けることができたのです。

認定事業の商品

◆「fiorichiari(フィオリキアリ)」
 高度な金属鋳造技術と研磨加工技術を駆使して造られた25アイテムのフラワーベースに加え、皿、酒器、箸置きなどの食器や時計を加え、インテリア分野での「フィオリキアリ」ブランドの可能性を広げる。

◆「Sync(シィンク)」
 「現代の生活空間への調和」をテーマに、日常にとけ込む形をデザイン。仏壇のために場所をしつらえるのではなく、チェストの上、シェルフの中に収まるように、日常生活にフィットするサイズと、趣きを考えて開発した。

今後の展開と制度の活用について

認定を受けてのメリットは、北陸地域活性化支援事務局のアフターフォロー支援を受けることができたことで、都内の百貨店をはじめ、新たな販路を紹介されたことや商品のPRの機会を増やすことができたことです。また、補助金を活用することにより、展示会や広告などのPR事業を強化したり、商品改良のための試作開発を進めやすくなりました。

徐々に販路も拡大してきており、今後が期待できるものと考えられます。また、副次的な要素ではありましたが、新商品をPRすることにより、従来の分野である金属の建築資材・機械部品を扱う企業から技術力を認められ、発注が増加しています。

今後も、認定をきっかけにして、新たな商品開発・改良と販路の拡大に努め、新しい市場に挑戦していきたいと考えています。

(独立行政法人中小企業基盤整備機構 北陸 地域活性化支援事務局 プロジェクトマネージャー 川上明彦)

掲載:2010年1月号

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