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地域資源活用チャンネル

認定事業計画の事例

国の認定を受けた「地域産業資源活用事業計画」申請事業者の活気ある声をお届けします。

静岡県

中小部品メーカーと連携しEVを製造・販売

企業名 タジマモーターコーポレーション 三類型 鉱工業品 地域資源名 自動車・自動車部品

疲弊しつつある現状を打開へ

EVコミューターのイメージイラスト

EVコミューターのイメージイラスト

 静岡県浜松市や同磐田市など静岡県の西部地域は、輸送機器関連、電機関連メーカーの工場や、それらの部品をつくる中堅・中小企業が集積する全国でも指折りの地域だ。特に独自の技能を持つ職人を擁したモノづくりが得意な中小企業が多い。しかし、近年は完成品メーカーの海外展開加速や新興国メーカーとの競争激化で疲弊しつつある。

 電気自動車(EV)の開発・販売を手がけるタジマモーターコーポレーションは、静岡県西部地域のこれらの中堅・中小企業と連携したEVの製造・販売体制の構築に乗り出す。同社が近距離移動用の小型電気自動車(EV)のベースシャシーとボディーを開発。EVに使う部品を中堅・中小企業から調達する。田嶋伸博タジマモーターコーポレーション会長兼CEOは、「静岡県西部地域に集積する職人の技術こそが地域資源。疲弊しつつある現状を打開するきっかけになりたい」と意気込みを語る。

オリジナルボディ用のユニットも販売

 開発するEVは、国土交通省が導入を検討している軽自動車と一人乗りミニカーの中間に位置する新規格に対応するEVとして、数年以内に発売する計画。詳細な仕様は国交省の発表後に決めるが、業界のニーズや使い勝手からすると2人乗りになる可能性が高い。

 走る、曲がる、止まるという自動車の基本性能と、感電・漏電対策を作り込んで走行時の安全性を確保する。一方、高速道路走行は想定せず、衝突安全性能を下げて低コスト化を図る方針。価格は100万円以下を想定。当初は採算ラインである年間1000台の販売を目指す。

一人乗り小型EVの部品調達の一例

一人乗り小型EVの部品調達の一例

 また、車両発売と同時に、動力部や駆動部、足回りなど基幹ユニットの外販も始める。販売先は全国の自動車修理会社やガソリンスタンドを想定し、これらの会社がオリジナルのボディーを用意して、タジマモーターが供給したユニットと合わせて組み立てる。国内の修理会社は若者の車離れや景気悪化で仕事が減っている。タジマモーターはこれらの会社にEV製造と修理の兼業の事業モデルを提案し、協力してもらう考え。ユニットの販売先は当面、100社程度を見込む。

 2人乗り自動車は少子高齢化を背景に近場での移動に適した車として注目が集まっている。特にEVのニーズが高く、二酸化炭素(CO2)の排出削減や都市部の渋滞緩和のほか、政府や自治体が推進するスマートグリッド(次世代送電網)にも適応する車として幅広い需要が見込まれる。

 タジマモーターは、すでに2010年に一人乗り小型EV「e−ランナーミニスポーツ」を発売している。部品は静岡県西部地域の企業で製造した部品を多く採用している。しかし、価格が300万円以上と高額で「趣味性が高い」(田嶋会長)商品だ。今後投入を目指す2人乗りEVは、実用的な近距離コミューターとして量産し、「地域に貢献する」(同)ことを目指している。

タジマモーターコーポレーション・田嶋伸博会長兼CEO

タジマモーターコーポレーション・田嶋伸博会長兼CEO

【コメント】タジマモーターコーポレーション・田嶋伸博会長兼CEO
安心安全を低コストで

 電気自動車をつくるだけでは事業の成功は見込めません。消費者にお買いあげ頂き、利用してもらうには、高品質な製品を低価格でお届けすることが欠かせない条件となっています。高品質とは安心安全。価格は軽自動車より安い100万円以下を狙います。低コスト化するためには部品の共通化が必要で、そのためのプラットフォームの設計を、自動車関連事業のノウハウが豊富な当社が手がけます。採算ラインは年販1000台で、さまざまな方のお力を借りて達成したいと思います。将来的には年間1万台以上も目指したいと思っています。

会社概要

会社名:株式会社タジマモーターコーポレーション
住所:東京都中野区江原町3-35-3
電話:03-5988-7234
URL:http://www.tajima-motor.com/