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| 企業名 | 鈴仙 | 三類型 | 鉱工業品 | 地域資源名 | 皮革製品 |
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「埼玉県環境ビジネスフェア2011」の彩鞄ブース
鈴仙(埼玉県草加市)はクロコダイル革ハンドバッグなどを手掛ける革製品メーカー。欧州発ブランド向けにOEM(相手先ブランド)供給するほか、自社製品も積極的に展開している。5年程前に投入したクロコダイル革製の文具シリーズ『男の書斎』は、累計2000万円前後を受注。年々売り上げは伸びており、鈴木功社長は「忙しい時は月100万−150万円の注文が来る」と思わず笑みがこぼれる。
鈴木社長が自社ブランドに力を入れるのには訳がある。「近年、OEMではまとまった注文を取りにくい。商品サイクルの短期化などで、発注先が在庫を持ちたがらないのが要因」だという。小ロット化により利益率が低下、「OEMだけでは食えない」のが現実だ。
『男の書斎』に次ぐ打開策として、鈴木社長は埼玉県産牛革を用いた新製品の開発を進めている。原料は塚田畜産(同県本庄市)が供給する。鈴仙や塚田畜産をはじめメーカー、皮なめし業者など県内11社が分業方式で製作する地場ブランド『彩鞄(サイホウ)』を立ち上げる計画だ。2010年に試作品を完成し、翌年1月の展示会「埼玉県環境ビジネスフェア2011」へ出展。来場者から好評を得た。鈴木社長は「12年中に発売したい」としている。
主なターゲットは埼玉県内の住民。地場百貨店、道の駅、サービスエリアなどでの販売を目指す。鈴木社長は「県内のブランド認定制度なども活用しながら、地産地消の商品として展開したい」と意気込む。ラインアップは、バッグ、財布、帽子、ベルトなど10−12点となる見通し。「安い財布で1500円前後、最も高いバッグで2万円程度。比較的手頃な価格帯にしたい」(同)考えだ。
彩鞄ブランドの帽子
彩鞄プロジェクトに参加する企業のほとんどが、草加市周辺の皮革関連業者。同市では戦前から皮革産業が栄え、現在も多くの製造業者、皮なめし業者が事業を営んでいる。だが、その多くがOEMなど下請的受注を主力としており、「当社同様苦しんでいる」(同)のが現状だ。埼玉皮革関連事業協同組合の理事長を務める鈴木社長は「このままでは地場産業が成り立たなくなる」と危機感を抱き、09年春にプロジェクトを発足。同協組の組合員などへ参加を呼びかけた。その後、埼玉県の紹介により、牛革の調達先を確保。「塚田畜産側も突然の申し出に驚いていた」と振り返る。
鈴木社長は「この取り組みを、参加各社の販売促進につなげたい」と強調する。ブランドカタログには各社の名前を明記する方針。彩鞄ブランドをそれぞれの自社製品を知るきっかけとして活用し、「地場産業活性化を先導したい」考えだ。
鈴仙・鈴木功社長
『彩鞄』は原料供給者から製造業者までの顔が見える地産地消のブランド。来年発売する計画だが、目先の売上高を追求せず、地道に広めていこうと思っている。モノがあふれている今、商品サイクルは短くなる一方だが、我々は長く使える定番商品を売っていきたい。
この取り組みが成功すれば、若い人が草加に来て皮革関連の職に就きたくなるかもしれないと期待している。伝統ある“草加の皮革”を我々の代で終わらせたくない。ほかにないオリジナル商品を製造する新たな皮革職人像を創り、次世代に伝えていきたいと思う。
会社名:有限会社鈴仙
住所:埼玉県草加市原町3-9-12
電話:048-942-3158
URL:http://www.suzusen.co.jp/