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| 企業名 | オフィスケイ | 三類型 | 農林水産物・鉱工業品・ 観光資源 |
地域資源名 | 亀川温泉、バラ、 地獄蒸し、竹工芸品 |
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湯けむりが立つ別府市全景
2010年の65歳以上の高齢者人口は2941万人、15年は同3378万人と高齢化が急速に進んでいる。こうした中、高齢者や障害者者向けバリアフリー旅行商品の需要増を見込み、新サービスの開発・提供に乗り出したのがオフィスケイだ。同社は温泉都市の別府市で02年11月に設立された旅行業者で、12年10月をめどに高齢者や障害者向けバリアフリー旅行商品の事業化を目指している。
開発する新商品は「着地型バリアフリー旅行商品“別府やさしい旅”」。全国有数の温泉地である別府市を拠点に、県内観光を楽しむ高齢者や障害者の個人旅行客向けに全国販売する。顧客ニーズに合わせて旅行中の車いすによる移動や宿泊先での入浴介助、観光案内などの旅行計画を介護資格を持つ専任スタッフ「トラベルサポーター」が同行・支援するのが特徴だ。価格は顧客の旅行日程や支援内容によって異なる。
これまでの観光ルートを周遊する団体旅行では、「他の参加者に迷惑をかけるのが心配、自分の体調に合わせて好きな旅ができない」(栗屋しのぶ代表理事)という悩みを持つ人が少なくない。
さらに「ハード面の整備だけでなく、本当に安心して旅行が出来るソフト面の受け入れ態勢があればもっと旅行に出かけたい」(同)との意見も寄せられるなど、安心して旅行を楽しむ条件が満たされないケースが多かったという。
栗屋代表理事は「バリアフリー化が整備されていない観光・宿泊施設はまだまだ多く、通常の団体旅行と比べてトラベルサポーターが同行・支援する商品の市場性と優位性はある」と期待する。
トラベルサポーター養成講座の様子
同社は11年1月に第1期トラベルサポーター養成講座を開設。11月中旬には第2期同講座を開き、11年は10人のトラベルサポーターを養成する。講座期間は8日間。カリキュラムは視覚障害や全身性障害者の外出支援や入浴介助の工夫、観光案内の知識や方法を集中的に学ぶ。
特にトラベルサポーターに必要とされるのは「介護知識は当然のこと。観光案内や豊富な温泉の知識も欠かせない」(同)。別府市には世界中にある単純温泉や炭酸水素泉など11種類の泉質のうち、10種類がある。豊富な知識で顧客ニーズにマッチした温泉を紹介し、顧客満足度を高めることができるかが事業成功のポイントとなる。
栗屋代表理事は「安心して頼れるトラベルサポーターがいるからこそ、また別府市に旅行に行きたい」というリピーターを増やすため、養成に力を入れる。
今後の事業戦略は、主に関東、中部、関西地方の顧客に対して自社ホームページや同業者などと連携して商品の販促体制を構築する。栗屋代表理事は「16年8月期売上高は11年8月期倍増の2億円を目指し、将来はトラベルサポーターも30人に増やす」と、思いは温泉同様に熱い。
栗屋しのぶ代表理事
トラベルサポーターを養成し、バリアフリー旅行商品を事業化するのは九州で初めての試みだ。関東地方の旅行会社が養成し、関東中心に活躍するトラベルサポーターは現在280人。ただ九州まで同行・支援する例は少なく、九州でトラベルサポーターを養成するのは当社の強みとなる。
今後は別府市の温泉と人材を地域資源にバリアフリー意識を高めるとともに、同市観光産業の活性化にもつなげたい。また九州の同業者とも積極的に連携してバリアフリー旅行の普及やネットワークづくりも全国に広めていきたい。
会社名:企業組合オフィスケイ
住所:大分県別府市野口元町12-31
業種:旅行業
電話:0977-21-5130
URL:http://www.k-travel.net/