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地域資源活用チャンネル

認定事業計画の事例

国の認定を受けた「地域産業資源活用事業計画」申請事業者の活気ある声をお届けします。

兵庫県

ハーブエキス抽出技術と地元農産品が融合

企業名 香寺ハーブ・ガーデン 三類型 農林水産物 地域資源名 ゆず、茶
香寺ハーブ・ガーデン・福岡譲一社長

香寺ハーブ・ガーデン
福岡譲一社長

ハーブエキス抽出機を開発

 山小屋風の店舗には生ハーブやハーブパウダーに加えて、茶、パン、ケーキの食品類から化粧品やシャンプー、せっけんなどのトイレタリー商品まで所狭しとハーブ関連商品が並ぶ。裏庭には200種類以上のハーブが育っている。香寺ハーブ・ガーデンには「ハーブで人の役に立ちたい」という福岡譲一社長の思いが凝縮している。

 販売拠点は本社だけだが、近畿一円のホテルや生協に食材として供給しており、大手百貨店の催事で知名度を高めている。評判が良く、百貨店から引っ張りだこ。3月には大阪市梅田の一等地・阪急三番街に新店舗を構えるまでになった。

 同社の事業は1999年、大阪大学の協力を得てハーブエキス抽出機械を開発したのが始まり。無農薬一貫栽培のハーブにこだわり、独自の発酵技術を加えて製品を増やしてきた。「ハーブの歴史は直感に頼り、その技術は伝承されていないだけに、日本人の手で日本人に合うようにやっていきたい」と語る。

 エキス抽出機械はハーブだけでなく、野菜にも適用できる。ハーブと野菜の共生原理を活用した栽培で近隣の農家と「野良の学び舎」を結成した。無農薬の安全野菜作りに取り組んでおり、「これからいろんな野菜の効能を引き出し、製品化に結び付けたい」と意欲を燃やす。


香寺ハーブ・ガーデンの概観と店内

香寺ハーブ・ガーデンの概観と店内

ハーブとお茶、ゆずの相乗効果目指す

 新しくハーブの展開に、地元のお茶とゆずを加えることにした。朝来市の茶の歴史は古く、「300年前には朝廷に献茶した実績をもつ」ほど有名だった。今、お茶はペットボトル茶に押され需要が減少している。技術はあるが将来に夢がもてない悩みがつきまとう。ハーブとドッキングして新分野が開拓できれば地域の活性化につながる。若手で意欲をもっている「いっけん農園」や「吉川茶園」から無農薬茶の供給を受けて具体化に着手した。

 神河町のゆずも他産地に押されじり貧状況。兵庫西生協から無農薬生産のゆずを受け入れ、お茶と同様の取り組みを開始した。ちょうどフランスから天然ハーブ製品に引き合いがある。温泉地のヴァル・ドワーズ県が開発中のハーブエキスだけのクリームに注目した。香りの本場フランスから、"天然でしかも品質の高いクリーム"の評価を受けたわけで、「ここを窓口にして世界に売りたい」と夢を膨らませる。お茶とゆずの効能を引き出し、このルートに乗せる構想を描いた。「日本らしさが出せるのではないか」と期待する。クリームや化粧水などが対象で、最終的には口紅などへ広げていく。

 地域資源活用の第1弾として、近く「禅の香草」ブランドを発売する。お茶の「香茶葉」、クッキーの「香菓子」、化粧水の「香草雫」の3種類で、東京で2月20日から3日間開催されたスーパーマーケット・トレードショーに出展し、手応えを感じている。


お茶とハーブ技術が融合した新製品「香茶葉・香菓子・香草雫」

お茶とハーブ技術が融合した新製品「香茶葉・香菓子・香草雫」

【コメント】香寺ハーブ・ガーデン・福岡譲一社長
対象を広げながら、エキス抽出技術を極める

 がんで苦しんだ父親にゆっくり過ごしてもらおうと始めたのがハーブ・ガーデン。研究を始めて25年になるが、この間、世界中を歩き回った。ハーブの効能が認められ始めたが、抽出と発酵技術を組み合わせて有効成分を高めていきたい。世界ではまだ誰もやっていないので、これを大きなテーマとして地元のお茶や野菜にも対象を広げていきたい。代替療法や統合医療にもハーブ効果が認められてきた。メンタル的なものだけに、エキスの抽出方法に工夫を凝らして貢献していきたい。

会社概要

会社名:株式会社香寺ハーブ・ガーデン
住所:兵庫県姫路市香寺町矢田部689-1
業種:ハーブ関連商品販売
電話:079-232-7316
URL:http://www.koudera-herb.com/