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地域資源活用チャンネル

認定事業計画の事例

国の認定を受けた「地域産業資源活用事業計画」申請事業者の活気ある声をお届けします。

熊本県

馬肉から抽出した栄養分を化粧品に

企業名 肌美和 三類型 農林水産物 地域資源名 馬肉
肌美和株式会社・浦邊輝實社長

肌美和株式会社・浦邊輝實社長

美肌効果の高い化粧品

 食用馬の飼育量、馬肉の生産量ともに全国トップの熊本県。肌美和は、馬の脂肪から抽出した「馬油」および「馬油」を配合した基礎化粧品の製造販売を行ってきた。これまでに手がけたアイテムは100を超え、石けん、化粧水、クリーム、オイル、シャンプーなどを全国に供給している。

 これら馬油製品の多くは添加物を一切使用せず、化学処理も行わない天然の製品。食用としても利用できるほど、安全性が高い。馬油には保湿作用、抗酸化作用、殺菌作用、血行促進作用などさまざまな効果があり、すり傷、やけど、ねんざ、ニキビなどの症状に効く民間薬として、古くから親しまれてきた。また、肌や髪に薄く塗ると、表面を保護し乾燥によるダメージを防ぐとされ、その美容効果から愛用者も多い。

 馬油の効能が優れている理由は、成分が人間の皮脂に非常に似ており、浸透しやすいことにある。美容効果が高いとされているオリーブオイルよりも、人間の皮脂に近く、すばやく浸透し潤いを与え細胞を活性化させる。

 この馬の脂肪の優れた効果はよく知られているが、同社は筋やアキレス部位など馬肉にも着目した。その成分を調べたところ、美容効果の高いコラーゲンやセラミドなどが含まれることが明らかになった。

 「馬肉は栄養価が高く、アスリートが身体を痛めたときに湿布代わりに使うということも聞いている。従来の馬油に馬肉の成分をプラスすれば、さらに高機能な化粧品ができないかと考えた」と話すのは、同社の浦邊輝實社長。
 こうしてクリームやオイルなどの化粧品が完成した。保湿効果の高い馬油の効果に加え、シワやシミをできにくくする美肌効果が加わった。

サプリやペット用品も

既存の化粧品。全国に根強いファンがいる

既存の化粧品。全国に根強いファンがいる

 同社の馬油が他社の製品と違うのは、油の質にある。馬肉専門の牧場と契約し、厳選された良質の油を仕入れ、自社工場で原料から加工することで、質の高い馬油製品を生産することができるのだ。また、独自の精製技術によって、馬油独特の臭いやベタ付きを抑え、使いやすく工夫してある。

 化粧品のほかに、馬肉の栄養を利用した"サプリメント"や"ペット用品"の開発を進めている。
 馬肉のコラーゲンやセラミドなどを含んだサプリメントは、現在、試作中。すでに完成している化粧品との併用で、さらに美容効果がアップすることが期待でき、女性をコアターゲットに販路を開拓していく。まずは、既存の馬油製品の購買層に向けて、販売促進活動を進める予定。

 「地元の人から、犬に馬油を与えたところ、体調や毛並みが良くなったという話を聞いたことがある」(浦邊社長)。食することで、肌や髪の毛を内側から健康にする効果が期待できるという。現在、効果を実証する調査を自社研究所や大学の研究室で行っているところだ。

 ペット用品として、シャンプーやペットフードなどを展開する予定だが、同社は高品質な製品で、他社との差別化を図るとしている。多様化、高級化するペット用品市場で、勝ち残れる製品を狙う。

 まずは製品が完成した化粧品から、販売を開始する。産業見本市やデパートの物産展に出展を予定しており、関係者や一般消費者にアピールしていく。企画会社に委託してアンケート調査も実施する。そこで得たユーザーの声を反映して、改良を重ねていくという。

【コメント】肌美和・浦邊輝實社長
一般メディアでもPRを

手作業でていねいに作られる

手作業でていねいに作られる

 馬肉の栄養価の高さと、アスリートが馬肉を湿布代わりにするという話などから、いろいろな効能を期待していたが、予想通り、美肌効果の高いコラーゲンやセラミドが含まれていた。社内で試作品を試したところ、評判が良く、品質面で満足のいく製品ができあがったと自負している。
 PR活動としては、これまで見本市などの出展によるものが中心だったが、一般へのアプローチを強化するために、メディア掲載なども視野に入れたいと考えている。

会社概要

会社名:肌美和株式会社
住所:熊本県上益城郡御船町高木4193
業種:化粧品および医薬部外品の製造・販売
電話:096-282-2357
URL:http://www.kimiwa.jp/