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| 企業名 | かたぎ古香園 | 三類型 | 農林水産物 | 地域資源名 | 朝宮茶 |
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無農薬茶葉で生産した紅茶。渋みが少なく豊かな香りが特長
日本最古の茶の生産地、近江朝宮地域。昼夜の気温の差が激しく霧の多い気候風土から、味や香りの良い茶葉が育ち、質の良い茶を生産している。
「歴史が古く上質でありながら、知名度が低いのが朝宮茶の悩み」というのは、かたぎ古香園の片木明社長。
日当たりの良い環境で生産された静岡茶は茶葉が厚いが、周囲を山で囲まれた朝宮の茶は、葉が薄くて柔らかいという。
同園は、33年前に無農薬栽培を開始した。当時はまだ無農薬農法を行う農家は少なく、一般の認識も低かった。安全な茶葉を提供したいと始めたが、最初の2年はまったく収穫が無かった。葉は虫食いだらけ、葉の変色により黄色くなった茶畑に、周囲の視線は冷ややかだったという。
ところが、害虫の天敵であるクモやカマキリ、鳥類によって、害虫の数は激減した。さらに、刈り取った笹などを茶の木の根元に敷いて土壌改良を重ね、3年かけて無農薬での茶葉生産に成功。
「手間と時間のかかる栽培法だが、安全で美味しい茶葉ができあがり、興味を示す茶農家も少しずつ増えていった」(片木社長)。
静岡や京都など有名な茶所からも見学者が訪れ、当初は反対していた周囲の農家も、農薬散布の回数を減らし、無農薬に挑戦する茶農家も現れた。
ウンカに食刺されて発酵した茶葉。まろやかな味を引き出す作用がある
同園はこの無農薬の朝宮茶を使って、紅茶の生産に取り組んでいる。1番茶を摘み取った後に収穫する夏の2番茶は、渋みが強く味も1番茶に劣る。そこで、この2番茶を利用した新規商品として、紅茶の生産に着手。食の安全が求められるなか、無農薬の紅茶の需要は高いと睨んだ。
予想外の益もあった。害虫であるウンカに食刺され発酵した茶葉は、紅茶に加工すると、渋みを抑え甘みを増す効果を発揮した。
「悩みの種だった害虫が、思いがけない結果を導いて驚いている。味や香りが良く、無農薬の茶葉を使用した紅茶は、高級品として流通できるだろう」(片木社長)と期待を膨らませる。
食の安全に関する団体などで試飲会を行ったところ、味や香りの評価はとても高かった。今後も試飲の機会を設け、結果をフィードバックしながら、品質向上に努めていく。
ネーミングやパッケージデザイン、販売方法、PRにも力を入れている。これら販売促進は専門のコンサルティング会社が協力する。上質な紅茶のイメージを表現し、競争力を高めるため、専門家の手で磨きをかける考えだ。
販売価格は未定だが、2番茶の約3倍の価格を予定している。販路は百貨店や高級スーパーなどを中心に展開したいとしている。
かたぎ古香園・片木明社長
完全無農薬による安全で美味しいお茶を提供してきた当園だが、朝宮茶の認知度の低さから、全国展開への難しさを克服しなければならないと思っている。現在、コンサルティング会社とともに、ネーミングやパッケージデザインなど、商品の発売に向けて最終調整を行っているところだ。地域名を取り入れたネーミングと、高級感のあるパッケージで、ブランド力をつけたいと思う。将来は、安定した販売を継続し、地元の茶農家の経営安定を実現したい。
会社名:かたぎ古香園
住所:滋賀県甲賀市信楽町宮尻1090
業種:茶の栽培、販売
電話:0748-84-0135
URL:http://www.katagikoukaen.com/