HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

認定事業計画の事例

国の認定を受けた「地域産業資源活用事業計画」申請事業者の活気ある声をお届けします。

北海道

ゴミ圧縮機の利用拡大めざし挑戦

企業名 エルコム株式会社 三類型 鉱工業品・技術 地域資源名 産業用機械と関連加工技術
自社開発したゴミ圧縮機の1号機「プレモ400」

自社開発したゴミ圧縮機の1号機「プレモ400」

 エルコムはファブレスの研究開発型企業。製造は北海道内の4社に委託している。環境機器と駐車機器が2本柱。今回、地域資源活用に認定された「超小型ゴミ圧縮機の開発及び販売」は環境部門の主力製品の一つ、ゴミ圧縮機を道内中小企業連合の力で進化させ、利用分野を広げていこうという取り組みだ。

 ゴミ圧縮機はもともと欧州製品を輸入販売していたが、国内は欧州と異なり袋出しの方式が主流のため5、6年前に自社開発製品に切り替えた。当初、ゴミを押しつぶす部分は油圧シリンダー方式で駆動していた。「駆動させる機構を根本的に見直す」(相馬社長)という試行錯誤の末、電動チェーン方式を開発。シリンダー方式では上部に出っ張りが生じるが、チェーン方式はゴミを押しつぶす部分が自分で上下動するため、出っ張りがなくなる。それが機器の小型・軽量化、低価格化につながった。新機構については特許を申請中だ。既存のゴミ圧縮機は主にスーパー、コンビニなどのバックヤードで活躍しているという。

利用範囲を大幅に拡大

 同社はさらに利用範囲を拡大するため、すでに色々な所で使われているさまざまなゴミ箱に取り付けて使用できるように機構部分だけを分離したユニット製品を開発した。その試作機が2月に完成した。地域資源活用事業により、一層の小型化を追求するとともに、道内のセンサー技術、無線技術などを保有する企業やシステム構築を手がける企業など数社と連携し、複数のゴミ箱をパソコンで遠隔一元管理できるシステムの開発を目指す。

 完成すれば「国内初の製品となる」(同)見通し。ゴミ箱に捨てられたゴミを圧縮すると同時に、空き容量と重量を一元管理することがゴミ処理に必要な運搬コストや人件費などの削減につながると見ている。ユニット1台は40ワット程度の電力で稼働。電源がとれない屋外使用のニーズも見据えて、太陽光の活用も検討していく。

海外展開も検討

ユニット製品の試作機

ユニット製品の試作機

 今後、2012年度に開発を完了し、13年度に国内販売を開始、14年度には海外にも売っていくという事業展開を計画している。販売については10数社の代理店と連携し、全国で売れるようにするほか、ゴミ箱メーカー、オフィス家具メーカーなどとの連携も模索する。顧客の多様なニーズに対応するため、ユニットだけでなく、ゴミ箱とのセットの両面から販売していく計画。これまでのゴミ圧縮機は「プレモ」シリーズの名称で展開してきたが、ユニットだけで売る製品は新たな製品名を検討する方針だ。

 販売先は駅、イベント会場、テーマパーク、スタジアム、公共施設、大型ショッピングセンター、ファストフード店などを想定している。相馬社長は「人がたくさん集まり、複数のゴミ箱を設置している場所であれば、使ってもらえる可能性がある」と利用範囲の広さを強調。思惑通りに進めば、現在はスーパー、コンビニなど小売業にとどまっている顧客が一気に増えることになる。

相馬督社長

相馬督社長

【コメント】エルコム・相馬督社長
他者が作っていないものにチャレンジ

 ゴミ圧縮機の必要性を感じたきっかけは、東京都内の駅構内に出店しているファストフード店の店長が店にたまったゴミを少し離れた所定の集積所に苦労して運んでいる姿を見たこと。ゴミ箱の中で圧縮できれば、もっと楽に運べて、回数も減らせると思った。
 欧州製品の販売から始めたが、もっと使いやすくするため自社開発製品に切り替えた。私は独立前から開発・設計の仕事に携わっており、他社が作っていない新しいものを生み出すのが大好き。今回の地域資源活用もそんな思いから、チャレンジすることにした。

会社概要

会社名:株式会社エルコム
住所:札幌市北区北10条西1丁目10番地1
電話:011-727-7003
URL:http://elcom-jp.com/