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地域資源活用チャンネル

認定事業計画の事例

国の認定を受けた「地域産業資源活用事業計画」申請事業者の活気ある声をお届けします。

埼玉県

外国人富裕層ターゲットに伝統文化を体験する商品の開発

企業名 イーグルトラベル 三類型 観光資源 地域資源名 蔵造りの町並み

ハイクラスの外国人が楽しめる商品づくり

蔵造りの町並み(「時の鐘」近く)での観光の様子

蔵造りの町並み(「時の鐘」近く)での観光の様子

 埼玉県川越市は、1989年のNHKの大河ドラマ「春日局」の放送を契機に、観光地として一躍注目を集めるようになった。「徳川家光誕生の間」や春日局が使用したとされる書院など、江戸城から移築された建造物がある喜多院や、蔵造りの町並みは有名だ。09年にはNHKの連続テレビ小説「つばさ」の舞台になった。日々観光客でにぎわいを見せている。

 川越市は07年度と08年度、観光ルネサンス事業を実施、外国人観光客の誘致に注力した。川越の観光客数は毎年増えており、08年は604万7000人。外国人観光客数は、07年は3万1000人、08年は3万9000人と増加している。

 しかし、川越は観光客一人当たりの滞在時間が短く、平均消費額が少ないことなどが指摘されている。「観光客数を増やすだけでなく、観光地としての質を高めたい。一方で、国内需要が減少する中、外国人観光客の存在は重要。そこで、ハイクラスの外国人が楽しめる商品づくりをしようと考えた」と、川越に本社を置く旅行会社、イーグルトラベルの谷島賢社長は力を込める。そして08年から外国人富裕層が主要ターゲットの商品開発を加速させた。

 これより前から、同社はグループ会社のイーグルバスなどと、いち早く外国人観光客への対応を行ってきた。英語版の川越の観光パンフレットの作製や、川越市内の巡回バスで英語と中国語による車内アナウンス放送の導入などだ。

インバウンド事業を行う旅行会社にも

すし屋でにぎり体験をする外国人観光客

すし屋でにぎり体験をする外国人観光客

 08年から開発した商品は、パッケージツアーに組み込んで販売する商品。「料亭での食事の提供、専用の休憩場所のラウンジや移動手段のバスの導入などで、高級感を出している」(清原誠同社マネージャー)。まだ販売実績はないが、2010年から、インバウンド(訪日外国人旅行)事業を行う旅行会社に扱ってもらえるよう、営業活動を始める。

 開発した商品は、伝統文化を体験するものが多い。すし屋でのにぎり体験や喜多院での護摩体験などだ。さらに「外国人は結婚後改めて海外で挙式するリマリッジの習慣がある」(谷島社長)点に着目、川越氷川神社での模擬挙式体験も開発した。はかまや白無垢(むく)を装着できるほか、写真撮影付き。また、川越の料亭で夕食を楽しむイブニングツアーも開発した。「川越は全国でも料亭の数が多い。東京都内で宿泊する方に川越で夕食を楽しんでもらいたい」(同)。

 実際に観光客へサービスを提供する立場である料亭や各種施設などの地元事業者とのネットワークも重要だ。「今後は川越を魅力ある観光地にするにどうしたらよいか、関係者を集めて話し合いも必要だ」(同)。

 現在、川越や同社の開発商品を紹介するパンフレットやポスターなど、PRツールが一通り完成した状況。「川越は外国人観光客が楽しめる観光資源がある場所だと一般的に認知されていない。地元に根ざす当社などが商品開発、情報発信することが大事だ」(同)。

イーグルトラベル・谷島賢社長

イーグルトラベル・谷島賢社長

【コメント】イーグルトラベル・谷島賢社長
外国人が訪れる定番の観光地に

 川越は伝統文化と地元住民の暮らしが共存する場所。本物の文化を楽しみたい観光客を満足させられる場所だと考える。将来は鎌倉や箱根などと並ぶぐらいの外国人が訪れる定番の観光地にしたい。
 当社はこれまで欧米人に好みに合わせて商品開発してきた。川越の伝統文化が欧米人に評価されてきたためだ。しかし、今後は中国の富裕層も見逃せない。今後は中国語版のパンフレットの作製など、中国人ニーズに対応した商品開発が必要だ。

会社概要

会社名:イーグルトラベル株式会社
住所:埼玉県川越市中原町2丁目8番地2
業種:旅行業
電話:049-226-0141
URL:http://www.new-wing.co.jp/travel/