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地域資源活用チャンネル

認定事業計画の事例

国の認定を受けた「地域産業資源活用事業計画」申請事業者の活気ある声をお届けします。

愛媛県

柑橘を使った新しい菓子で新規顧客を開拓

企業名 別子飴本舗 三類型 農林水産物 地域資源名 愛媛のかんきつ(みかん類)

若い女性がターゲットの新製品

70年のロングセラー「別子飴」

70年のロングセラー「別子飴」

 1937年に生まれた別子飴。素朴で懐かしい味わいと、紙とオブラートで包まれた昔ながらの包装で親しまれてきた。
 別子飴を製造する別子飴本舗では、現在、約100アイテムの製品を作っている。設立当初から別子飴一筋で製造してきたが、現社長で4代目の越智秀司社長が就任してからは、「多様化する時代に対応するには、飴一本では難しい」と、羊羹やゆず茶など、さまざまな飴菓子や和菓子の製造を開始。近年では、生キャラメルなどにも着手し、若い女性を中心とした新しい顧客の拡大にも取り組んでいる。

 同社の製品の魅力は、昔ながらの素朴な味わいだ。製法も昔ながらの方法で、安心、安全の姿勢を守り続けてきた。こうした製品、姿勢から、中高年を中心としたファンが多く、工場敷地内に併設する直営店でも、飴菓子や和菓子の人気が高い。

 一方、若い女性をコアターゲットにした新製品の開発も順調に進んでいる。新たに取り組んでいるのは、柑橘系コンフィチュール(ジャム)、スライス生キャラメル、フロランタン(焼き菓子)の3種類。コンフィチュールにはミルクを加え、スライスしたフルーツに生キャラメルのコーティングを施し、フロランタンは飴のパリッとした食感が楽しめるよう工夫する。いずれも既存の市場にない製品だ。

 「若い女性は健康や美容に対してとくに意識が高いことから、柑橘系の菓子類や、地方発の安全な食材に敏感なようだ。こうした要素をミックスして新しいスイーツを生み出したい」(越智社長)。
 同社の培ってきた飴菓子製造の技術と、新しいアイディアで、愛媛ならではの新製品を計画している。

試食会で集めたコメントを参考に

練乳や果汁など材料を混ぜ合わせる作業。練ることで光沢が出る

練乳や果汁など材料を混ぜ合わせる作業。練ることで光沢が出る

 同事業は、(財)東予産業センター、新居浜市が連携して協力。地元の若い女性を集めて試食会を繰り返し開催している。そこで吸い上げた調査結果を、製品にフィードバックする。
 「試食会に参加した一般女性のコメントから、顧客がいかにスイーツに精通しているかがわかった。厳しいコメントが多いが、貴重な意見として製品開発に生かしている」と越智社長。
 味や香りのバランス、舌触り、のど越し、皮を使用する場合の安全性など、細部に渡る意見を製品開発に取り入れている。

伊予柑を使った生キャラメル

伊予柑を使った生キャラメル

 柑橘系の生キャラメルとして、すでに「伊予柑生キャラメル」を展開。辛口の意見が飛び交う試食会でも評価は高かった。現在、スライスしたフルーツに生キャラメルをコーティングするため、材料の配合からラッピングに至るまで試行錯誤を重ねている。

 製品開発と同時に、ネーミング、パッケージ、PRなども重要な課題として検討している。ターゲットとする首都圏や都市部を意識して、東京のコンサルティング会社にも協力を仰ぐ予定だ。
 今後も試食会を継続するほか、食品関連展示会に出展し、反響を確認しながら製品開発につながる意見を集め、完成度を高めていく。

株式会社別子飴本舗・越智秀司社長

株式会社別子飴本舗・越智秀司社長

【コメント】株式会社別子飴本舗・越智秀司社長
自治体や団体の協力で好成果

 試食会を含めた市場調査は、(財)東予産業センターと新居浜市の協力無くしては実現できなかっただろう。モニターの募集や会場のセッティング、アンケート調査、結果の集計と分析など、センターと自治体の尽力は大きい。結果、多くの貴重な意見が集まり、製品開発に取り入れることができた。
 味や食感だけでなく、ネーミングやパッケージに対する意見も、一般の若い女性の評価は大変参考になる。目新しさや独自性も求められ、消費者目線の厳しい意見は開発にとって不可欠だ。
 今後も試食会によるアンケート調査を継続し、製品の完成につなげていきたい。

会社概要

会社名:株式会社別子飴本舗
住所:愛媛県新居浜市郷2丁目6-5
業種:飴菓子の製造、販売
電話:0897-45-1080
URL:http://www.be-ame.co.jp/