HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

ブランド百景−ジュエリー「Koo―fu」

 山梨県は江戸時代、水晶の一大産地として栄えた。水晶の加工技術が発達、その技術は装身具の加工に応用され、戦後、ジュエリー産地としての地位を確立した。ところが「山梨=ジュエリー」は消費者に伝わりにくく、さらに、海外産のジュエリーが台頭。県内各社の「集積産地を守る」という意識が高まり、2005年、産地ブランド「Koo―fu(クーフー)」は誕生した。

 クーフーの特徴の一つは地金に使う独自素材。純度95%のプラチナをはじめ、ホワイト、ピンク、イエローゴールドなどを開発した。象徴的素材のプラチナについて甲府商工会議所の志村修係長は「硬く、繊細な表現が可能になるといった利点がある半面、加工が難しいため産地の技術力が問われる」と力を込める。また、07年には各社からデザイナーを集めたデザイン室を設置。アイデアを結集した独自商品をコレクションとして毎年発表している。

 クーフーを支えるのは「サポーター制度」だ。現在では県内約100社が登録。登録企業は独自素材を使用でき、コレクションとは別に、主に価格を抑えた商品群を扱う。今後の課題として「普及層の商品をいかに厚くしていくか。同時に品質向上のための施策を、さらに充実しなければならない」という。

 昨年からは大手百貨店で常設販売されるなど、約9年にわたる活動で認知度・販売実績が上向いてきた。14年のコレクション発表は完成したばかりの県庁防災新館にある「ジュエリーミュージアム」で行った。「地元に愛されるブランドに」と内外のPR戦略に力が入る。


【2014年4月10日 日刊工業新聞社】