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ブランド百景−創作豆菓子

 「製品の価値を分かってくれる顧客をしっかりつかむことがブランド戦略」。創作豆菓子を主力とする池田食品(札幌市白石区)の池田光司社長はブランドの確立を目指し、思案を重ねている。1948年(昭23)創業の老舗だが、乾物卸しからバターピーナツメーカーに転換し、さらに豆菓子のOEM(相手先ブランド)供給メーカーへと移行するまではブランド戦略と無縁だった。

 00年に北海道産大豆の使用を本格化した際、独自の加工技術を駆使し、多種多様な味付けを施した高付加価値の自社製品で勝負する方向へとかじを切った。これがブランド戦略に着手したきっかけだ。「自分たちの大豆の流れが見えると、生産者の目の色が変わる」と道内農家との連携に手応えを感じている。

 ブランドは名称より先にキャラクターを制定した。5人の鬼の中で笑顔の赤鬼をメーンと位置付けている。鬼から節分、豆へと連想してもらうのが狙いだ。「縁起物の行事である節分の豆まきと結びつけたブランドづくり」を進めており、海外販売で力を入れている香港でも商標登録する計画。名称はいくつか候補があるものの、制定を急がず慎重に検討している。

 ブランドとともに重視しているのが自力販売。本社工場に売店を併設しているほか、札幌市内の百貨店3店に売り場を設置し、全国の北海道物産展には若手を派遣。開発に反映させるため、顧客ニーズを直接収集する。

 その成果として誕生したのがチョコレートやイチゴ粉体をコーティングした「大豆スイーツ」。酒のつまみ、お茶うけといった用途が中心だった製品の幅を広げている。


【2014年3月13日 日刊工業新聞社】