HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

ブランド百景−川俣シャモ

 「観光の味な“おもてなし”として、常においしさを追求している。味が勝負」。川俣町農業振興公社(福島県川俣町)の斎藤正博社長はこう力を込める。福島県の地鶏として全国に知られる「川俣シャモ」だ。

 川俣町は古くから絹織物で栄えた。絹織物で財を成した絹長者らが娯楽としていた「闘鶏」のため飼育された。その後、肉卵兼用種のロードアイランドレッドなどと掛け合わせて食用として定着した。固すぎず、柔らかい肉質で「特に胸肉がうまいと言われる」と笑顔をみせる。

 現在、振興公社では「地鶏ご飯の素」「地鶏カレー」など約10商品を展開。地鶏ご飯の素はシャモ肉、タケノコ、シイタケをシャモのだし汁で仕上げた一品だ。地鶏カレーはシャモのひき肉を使ったキーマカレー風で人気が高い。

 地元旅館をはじめ、東北自動車道のサービスエリア、百貨店で扱っているほか、カタログやインターネットでも販売している。「社内でアイデアを出して開発している。年に1、2種の新製品を投入したい」と手応えを感じている。

 川俣シャモは飼育、生産から販売までを一元管理しているのがこだわり。町も出資する振興公社はその要でもある。生産は川俣町のみで、地元農家15戸と、振興公社などが出資している関連会社が担っており、専用の飼料で育てる。2012年度は約5万羽を出荷した。

 プロの料理人からの評価も高く、フレンチレストランなどでフランス鴨に代わる食材として使われことも少なくない。「ようやく東日本大震災前の売上高に戻りつつある。国内だけではなく、フランスにも輸出したい」と意気込む。


【2014年2月27日 日刊工業新聞社】