HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

ブランド百景−天童将棋駒

 山形県天童市と聞いて「将棋駒」を思い浮かべる人が多いのではないか。実際、天童は全国の将棋駒生産の大部分を占めている。この地で生まれる「天童将棋駒」は1996年に国から伝統工芸品に指定された。山形県将棋駒協同組合(事務局=天童商工会議所内)はブランド化に力を入れている。
 天童市とその周辺地域は、江戸時代から将棋駒の生産を手がけてきた歴史がある。天童は温泉地としても有名で、天童温泉と一体となって「将棋駒の街 天童」を全国に打ち出している。現在、同組合は27組合員。会田栄治副理事長(栄春堂社長)は「将棋駒の認知度を高めたい」と、地元自治体はじめ、関係機関との連携を強化している。
 将棋駒にはスタンプ駒、書駒、彫駒の3種類がある。天童の伝統は書駒。この技能伝承が課題の一つ。山形県将棋駒協同組合は天童市などと協力し、後継者育成に取り組んでいる。5年間かけて駒の工人になるための基本を学ぶ講座(月2回)を開講しており、現在、5人の若手が技術を深めている。「一人前になるには約20年間はかかる」という。
 同組合は13年12月に東京で11回目となる「天童将棋駒まつり」を開いた。会場での調査によると、初めての来場者が約60%を占めていた。それだけに「天童将棋駒が浸透する余地はまだある。多くの人が駒に触れる機会を増やしたい」と意気込んでいる。今後、ふるさと納税制度に伴う地元特産品の特典としての協力も強めていく考えだ。


【2014年2月20日 日刊工業新聞社】