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地域資源活用チャンネル

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ブランド百景−金華サバ

 金華サバは宮城県石巻市の東方に広がる金華山沖で漁獲され、石巻魚市場に水揚げされた500グラム以上の大型真サバ。水揚げ量や漁期も限られたブランド魚だ。刺し身はもとより、さまざまな水産加工品として東日本大震災からの復旧を目指す水産加工メーカーの“希望の星”になっている。

 南三陸・金華山沖は親潮と黒潮がぶつかり合う。プランクトンなどの栄養が豊富な海域で、潮流を回遊したサバの身は引き締まっており、鮮度も脂ののりも抜群だ。漁期は例年9月末から11月までの約3カ月ほど。石巻魚市場(同市)には年間2万トンの真サバが水揚げされる。このうち10%が金華サバとして仙台や首都圏といった大消費地に向かう。

 魚市場の担当者は「金華サバの体脂肪率は20%以上がほとんどで、ほかのサバとは、ひと味も二味も違う。ぜひ味わってほしい」と太鼓判を押す。魚市場は専用機で1匹ずつ体脂肪率を測定しており、うまさは数字でも裏付けられている。

 金華サバを使った缶詰などを生産している木の屋石巻水産(宮城県美里町)は、全国に金華サバの存在を知らしめた。秋に水揚げされた生の金華サバのみを使った「木の屋さばみそ煮」が看板商品で、すぐに品切れになるほどの人気。木村長努社長は「その日の朝に石巻漁港に水揚げされた体脂肪率15%以上の金華サバしか使わない。生の原料でなければ、サバの持つうま味を味わい尽くせない」とこだわる。

 石巻専修大学と山徳平塚水産などは、金華サバの骨などからだしを取った「サバだしラーメン」も開発した。地元住民の評判も良く「石巻の新名物として全国に広めてほしい」と願いを込める。


【2014年2月13日 日刊工業新聞社】