HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

ブランド百景-田園プラザかわば

 人口が約3500人の村に年間約104万人の観光客を集める施設がある。川場村の道の駅「田園プラザかわば」だ。

 川場村は農業が基幹産業。地元で育てた牛から搾乳した生乳のみを原料にした「飲むヨーグルト」、県産銘柄豚や村の山桜由来のチップで作ったハムやソーセージ、村の水を使った「川場ビール」などを園内の工房で製造している。

 販売店「ファーマーズマーケット」は年間売上高約4億円を誇る。村産の野菜やそば粉などを使った料理をふるまうレストランも盛況だ。年々、観光客数が増えており、地域振興や6次産業化の成功例として全国の自治体関係者らが視察に訪れる。

 「もとは村づくりの一環だった」。田園プラザ川場の松井清一常務はこう振り返る。川場村は1971年に過疎地域に指定された。81年に東京都世田谷区と「区民健康村相互協力に関する協定」を締結。「農業+観光」を掲げて93年に田園プラザを発足した。当時、食品加工ノウハウがなかったため、県内外の企業で食品製造や水処理を学んだ。

 この間、村産のブランド米「雪ほたか」を原料にしたノンアルコールの糀酒「雪ほたかの飲む糀」などのオリジナル商品を開発。リンゴ酒「川場シードル」やアップルパイも女性に人気だ。

 魅力がある商品群だけではなく、施設をリニューアルしたり、陶芸やブルーベリー摘みといったイベントを企画したりしてリピーターを増やしている。蒸気機関車「D51―561」の乗車も好評だ。「世田谷区との交流事業で、村の田園風景も観光資源になると教えられた」(松井常務)。家族などが一日楽しめる場所として「かわば」がブランドになっている。


【2014年1月30日 日刊工業新聞社】