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ブランド百景−駒村清明堂「水車力香」

 筑波山麓北東の石岡市に天然素材にこだわって杉線香を製造する1907年創業の駒村清明堂がある。杉の葉の粉末工程に水車を活用し、粉に天然水を沸かした湯だけを加え、摩擦熱を出さない程よい速さでつく。つなぎ粉、色粉、香料は全く使わない。杉の葉は年々確保しにくくなっているため、十数年前に就任した五代目当主の駒村道広代表は、伝統の工法を残しつつ、杉線香以外にも力を入れている。

 2008年度に笠間市で開かれた100年以上の伝統がある菊まつりで使用した菊を使った線香「百年の香り」を製品化。これを機に10年度から国の「地域資源活用新事業展開支援事業」に認定され、県内栽培品を使った手作りの「お香」の開発に取り組んだ。

 「水車力香・天然の恵みシリーズ」として、これまでに「菊杉×白檀」「極上杉×白檀」「桧×白檀」「福来(ふくれ)みかん×杉×白檀」「はちみつ×杉×白檀」(1個各3000円)の5種を開発。13年11月に水戸信用金庫と結城信用金庫が主催した「しんきんビジネスフェア2013」に出展し、シリーズとして初めて披露した。

 だが、「課題は販路にある」と駒村当主は指摘する。仏具としての「線香」の販売網はあっても、「お香」としての販路は一から開拓する必要があるためだ。それでも「贈り物や自分へのご褒美のイメージが強い『お香』を商品群に加えることで商品の幅も広がる」と意欲をみせる。

 1月下旬に水戸市内の百貨店で開催される物産展に約15年ぶりに出展するほか、今後、道の駅などで土産品としての扱いを目指し、販路開拓する方針だ。


【2014年1月16日 日刊工業新聞社】