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ブランド百景−「札幌製麺」

 「札幌製麺」をブランド名に製麺事業を展開するのはフライヤーズカンパニー(札幌市豊平区)。前身は中古車販売会社で、製麺会社として再スタートを切ったのが2005年。「北海道内ではラーメン屋と老舗製麺会社の取引関係が盤石で、後発組には新規開拓のハードルが高かった」(山村卓也社長)ため、ブランドを前面に押し出し、道外に打って出る戦略をとった。これが功を奏し、全国の取引先は2000社以上に達した。

 「良質安価」と「道産原料へのこだわり」が基本方針。独自製法や生産品種の絞り込みなどによりコスト低減を図る一方、小麦粉の60%程度は道産を使い、生ラーメンを生産している。生冷麺は全国展開する大手焼肉店チェーンに採用されるほどの商品力を誇る。

 ラーメンに次ぐ2本目の柱にしようと力を入れているのが6次産業化による生ソバの生産。3年前、北海道赤井川村に農場組合を設立し、地元農家の指導を受けながらソバの実の栽培に乗り出した。13年夏には10割ソバを商品化。古民家を改装し、ソバ畑を見ながらソバを食べられるアンテナショップも開設した。赤井川は農業生産に適し、いろいろなものができるが、名産品がないだけに地元では「ソバが村の名産品になれば」と期待が高まっているという。

 組合はコメも栽培しており、米粉麺を開発中。14年中の商品化を目指し、米粉麺を使ったオリジナルメニューの開発も視野に入れる。山村社長は「当面は麺で勝負。全ての商品を札幌製麺ブランドで販売する」と麺を切り口に、北海道の農産品とブランドの相乗効果創出を模索していく。


【2014年1月9日 日刊工業新聞社】