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地域資源活用チャンネル

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ブランド百景−MITSUKE KNIT

 見附市は古くからの繊維の町で、特にニットの生産が盛んだ。大手アパレルや有名ブランドのニット製品を中心にOEM(相手先ブランド)生産している。ただ、安価な海外製品の流入により、各地の繊維産業と同様に状況は厳しい。見附ニット工業協同組合の生産額は、最盛期の6分の1に落ち込んでいる。

 この状況を打開しようと、地元の見附商工会は新進気鋭の複数の若手デザイナーと地元業者の連携によるニット製品の独自ブランド「MITSUKE KNIT」を、10年に立ち上げた。相手先の動向に左右されるOEMからの一部脱却を狙った取り組みだ。OEMで培われた技術力・品質力にデザイン力をプラスした新製品を投入するとともに、OEMでは“表”に出てこない「見附」の地名を前面に出し、産地としてアピールする。

 「当初は各デザイナーが得意とするデザインと、各業者が得意とする編みの技術とのマッチングに苦労した」(商工会担当者)。そこで、ニット業界に精通する専門家にコーディネートを依頼し、デザインと技術を見極めてもらうことで、最適なマッチングを模索した。

 国内外の展示会などで積極的にPRし、ブランドの知名度を上げた。当初は相手にされなかった百貨店からも「催事をしませんか」との声がかかるまでになった。全てが独自ブランド効果とは言い切れないが、同組合の12年度の生産額は、前年度比2億円増の51億円になっている。


【2013年12月26日 日刊工業新聞社】