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農研機構花き研究所など、カーネーションの全ゲノム情報解読−新品種開発の加速期待

 農研機構花き研究所は17日、かずさDNA研究所や東京農工大学、サントリーグローバルイノベーションセンター(東京都港区)と共同で、カーネーションの全ゲノム情報を解読したと発表した。約4万3000個の遺伝子を明らかにし、花色や花持ちにかかわる遺伝子を多数発見した。カーネーションは毎年5月に行われる母の日の贈答用をはじめ、国内で2番目に出荷本数が多い切り花の品種。今回の遺伝子機能の解明で、新品種開発が加速することが期待される。

 研究では国内で生産量が多い赤色品種「フランセスコ」のゲノム解読を行い、解読した配列の中から遺伝子の完全構造や部分構造を明らかにした。アントシアニンなどの花色にかかわる色素の合成遺伝子、花持ちにかかわるエチレン合成遺伝子、病害抵抗性にかかわる遺伝子、花弁の展開にかかわる遺伝子、花の香りにかかわる遺伝子について、これまでカーネーション中に存在が知られていなかった種類を発見した。これらの遺伝子の働きを制御する転写因子や模様の形成に関与するトランスポゾン遺伝子も見つけた。

 多数の遺伝子の機能解明が進むことで、新品種開発スピードのアップが期待できる。サントリーグループが開発した青いバラのように新しい花色の品種は高く売れる。そのため今回のゲノム解読で、従来にない色や香りの良い品種の開発につながるとみている。


【2013年12月18日 日刊工業新聞社】