HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

ブランド百景−鶴岡シルク「kibiso」

 新たな風合いを感じるモノづくりが絹織物の産地で知られる山形県鶴岡市で進んでいる。注目されている地域資源が鶴岡シルク「kibiso(キビソ)」。現在でも鶴岡は養蚕から製糸、製織、縫製など絹製品をつくる一連の技術・製造現場が残る地域で、国内における絹産地の北限の地でもある。キビソは風合いの新たなシルク素材で鶴岡織物工業協同組合(鶴岡市、組合員4社)が2007年からデザイナーらとスクラムを組んでブランド化に力を入れている。

 キビソは製糸工程から産出される副産物で、以前は産地で見向きもされない素材だった。蚕が繭を作るときに最初にはき出す糸で、太くごわごわした材質のため、製品には利用が進んでいなかった。07年に経済産業省の「地域資源活用促進法」の認定を受けて、キビソ・プロジェクトをスタート。地域外のデザイナーにより発掘された古くて新しい素材でもある。

 現在、キビソを活用した新ブランドはストールやスカーフ、バッグ、傘、アクセサリーなど多彩になってきた。10年にはプロジェクトを進める中で、キビソ商品の企画・製造販売を手がける新会社、鶴岡シルク(同、大和匡輔社長)が生まれた。大和社長は「『kibiso』の知名度は確実に浸透しつつある」と意気込む。

 キビソが持つ機能は抗菌性、高難燃性、吸湿性、紫外線(UV)カットなど。今後はキビソの機能性を生かした一段の商品化など鶴岡シルクの存在を「各方面と連携して高めていく」(大和社長)方針だ。


【2013年12月12日 日刊工業新聞社】