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鹿島、網目基盤でサンゴ再生−通水性よく着生しやすい人工基盤開発

 鹿島は5日、サンゴが着生しやすい網目状の人工基盤「コーラルネット」を開発したと発表した。海底から離して設置することで土砂の堆積を防ぎ、水の流れが悪い港湾内などでもサンゴを再生できる。沖縄・那覇港(那覇市)内で実証実験を行い、設置から2年半で自然に着生したサンゴが最大7センチメートル以上に育つなどの有効性が確認された。

 コーラルネットは縦横約20ミリメートルピッチの網目状で、耐久性重視のステンレス製と自然分解する酸化分解樹脂製がある。自然分解タイプは大日本プラスチックス(大阪市北区)と共同開発した。通水性によりサンゴの幼生が付きやすく、海面から太陽光が届く範囲に設置することで生育環境を整えられる。

 実証実験はステンレス製で50センチメートル角のコーラルネットを那覇港内の4カ所に設置。最高で300群体以上のサンゴが着生し、1年間の生存率も70%以上だった。近接する消波ブロックなどのコンクリート面にはサンゴの着生・生育は確認できなかったという。

 今後は港湾整備をはじめ海洋工事における環境保全技術として提案していく。


【2013年12月6日 日刊工業新聞社】