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ブランド百景−仙台づけ丼

 ヒラメ、マダイ、サーモン、キンメダイ、ブリ、ホタテ、イクラ―。しょうゆにみりん、だし汁を煮詰めた特製タレをサッと絡めて、少し落ち着かせる。酢飯の上には刻んだガリ、かんぴょう。その上に淡いべっ甲色に染まった透き通った白身が乗ると、仙台の新名物「仙台づけ丼」の完成だ。

 「地元のうまい米と魚で新名物を作る」。生みの親は東北大学の堀切川一男教授で、仙台寿司業組合が仕上げた。宮城県はササニシキ、ひとめぼれなど日本有数の米どころ。世界三大漁場・三陸沖が目の前に控える魚どころでもある。

 特に近海で水揚げされる地魚の豊富さ、鮮度は格別だ。どれもそのままでうまいが、タレを絡めることでうまさは倍増する。魚だけを先に食べてしまうお客さんも多いため、酢飯だけでも食べられるよう工夫を凝らした。

 同組合の深瀬和夫理事長は「最高の魚と米、職人の技が組み合ったら、うまいのは当然だろう」と笑顔。東日本大震災で途切れていた地元漁師からの直接買い取りも少しずつ再開している。「地元の魚をふんだんに使った『仙台づけ丼』で復興に貢献したい」との願いもこもっている。

 加盟店舗は2009年7月に12店だったが、13年度中には約100店に増える見込み。観光キャンペーンを通じ、首都圏での知名度が上がってきた。「仙台名物は『牛タン、ささかま、づけ丼』と言ってもらえるように頑張る」と意気込む。


【2013年12月5日 日刊工業新聞社】