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水研センター、“のどぐろ”稚魚養殖成功−5年内成魚供給に道

 水産総合研究センターは富山県農林水産総合技術センター水産研究所、新潟市水族館「マリンピア日本海」と共同で、日本海でとれる高級魚アカムツの稚魚を養殖することに成功した。アカムツは通称「のどぐろ」と呼ばれ、刺身や塩焼きとして人気がある。大型のものは1キログラム当たり1万円以上で取引されることもある。水温や餌の工夫で卵40万粒から50日後に、約100尾の稚魚が得られた。稚魚の生存率向上や成魚の研究に力を入れ、5年以内に養殖技術の確立を目指す。

 アカムツの稚魚養殖はふ化に適した海水温と餌料の解明が決め手になった。これまで18度C前後が適温と考えられていたが研究の結果、20度C以上が適しており、餌も小型のワムシ(動物性プランクトンの一種)を好むことが分かった。今後はタイやヒラメのように養殖魚として軌道に乗せる。そのため「数十尾でなく、数万尾単位の安定的な稚魚の生産が必要」(水産総合研究センター)とみて、引き続き養殖技術の研究に力を注ぐ。

 アカムツは刺身として人気が高いため、完全養殖で安定供給ができるようになれば町おこしにもつながる。「単価が高いため、コストの高い陸上養殖法でも採算が見込める」(同)という。


【2013年11月25日 日刊工業新聞社】