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抗菌研究所、ホタテ貝殻加工で新工場−抗菌剤の原料、月産倍増

 【宇都宮】抗菌研究所(栃木県那須塩原市、丸尾茂明社長、0287−74−3699)は約6億円を投じ、ホタテ貝殻の加工工場を建設する。2014年1月に稼働の計画。抗菌剤の原材料となる微粉末の月産能力を現在比倍増の21トンに引き上げる。また添加剤であるマスターバッチも内製化して需要増に対応する。短納期化とともに、コスト低減を図る。

 抗菌研究所は青森県産ホタテ貝殻を約1000度Cで加熱、加水して水酸化カルシウムに変化させる技術を生かし、細菌を分解できる強アルカリ性の抗菌剤「スカロー」を展開している。

 新工場は敷地面積350平方メートルで、本社に併設する。フィルターなどの表面に抗菌消臭剤をコーティングするラインのほか、微粉砕機1台を導入して不織布やナイロン繊維などの加工体制を整える。最大観察倍率10万倍の顕微鏡も導入し、開発の効率化や品質の向上につなげる。

 取引先で樹脂製品向けに抗菌剤を配合したプラスチック状のマスターバッチを供給してほしいといったニーズが高まっていることを受け、協力工場への生産委託から内製化に切り替える。マスターバッチは月産能力約10トンを整備する。農業向けのスカロー顆粒(かりゅう)製造にも対応する。

 同社の13年3月期は売上高4億円。スカロー事業では、せっけんや消臭スプレーなどを展開している。天然素材であるホタテ貝殻が原材料のため、身体や環境への影響が小さいことを訴求し、食品添加物や農業分野での活用も見込む。


【2013年11月20日 日刊工業新聞社】