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ブランド百景−「那珂パパイヤ」

 茨城県で青パパイア(未熟果)生産がにわかに広がりをみせている。パパイア栽培は熱帯・亜熱帯地域が中心で、日本では沖縄県などごく一部。関東圏では珍しい。やぎぬま農園(那珂市、柳沼正一代表)がブランド「那珂パパイヤ」を展開。水戸市では「内原地区パパイヤ栽培研究会」が立ち上がった。県や市なども6次産業化をにらんで栽培方法の研究や生産を後押ししている。

 「熟す前の青パパイアは野菜としてどんな料理にもよく合う。健康機能性も高いとされる」。やぎぬま農園の柳沼代表はこう強調する。熊本県でパパイア栽培を研究。有数の農業県で東京にも近い茨城県で、2010年に試験栽培を開始。11年度に農林水産省の「6次産業化・地産地消法に基づく事業計画」の認定を受け、那珂パパイヤのブランドを展開している。

 現在の露地栽培面積は1万8000平方メートルで、収穫量は1シーズン約20トン。直売所では青果だけでなく「那珂パパイヤドレッシング」「乾燥パパイヤ」など十数種類の製品を加工・販売する。県農業総合センターの農産加工指導センター(笠間市)の指導を受けて試作品の開発にも取り組んでおり、みそや餅など約30品目が試作段階にある。

 一方、内原地区パパイヤ栽培研究会は13年度に設立した。市農業技術センターで栽培された苗を活用し、新たな地域特産品を開発する。水戸市内の9店舗の飲食店で活用法を検討しており、14年度には大学との産学官連携も検討中だ。県の農林水産部アグリビジネス推進室も「6次産業化の取り組みとしてこれからも支援したい」と意気込んでいる。


【2013年11月14日 日刊工業新聞社】