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農水省、業務用コメ生産支援−農家・外食事業者に接点

 農林水産省は農家が中食・外食向けのコメづくりを支援する。生活スタイルの変化や核家族化進行に伴い家庭で炊く主食用米の消費量が減少。代わって牛丼やカレー、回転ずしといった外食、コンビニエンスストアのおにぎりや弁当などに使われる業務用米の比率が増加している。そのため業務用米を生産する農業者と中食・外食事業者のマッチングイベントを積極的に開き、農業研究機関が開発した新品種の水稲情報も紹介する。水田をフル活用して耕作放棄地の減少につなげる。

 農水省はコメの消費のうち業務用米の比率を約3分の1とみている。この比率は今後さらに増加が予想される。ただ、主食用米に比べ業務用米は一段の低価格化が求められるほか、用途に応じた特性が要求される。牛丼やカレーでは汁が通りやすいよう硬めであっさり味のコメ、すし用米も粘りけの少ない品種が好まれる。おにぎりや弁当用のコメは、冷めてもおいしさが残る品種に需要が多い。こうしたニーズのコメを作る生産者を後押しする。

 業務用米は主食用米より低価格要求が厳しいものの、いったん契約すれば一定水準で長期間、継続購入してもらえる利点がある。大規模生産農家では経営安定につながるとみている。実際にキャベツやトマト、茶などコメ以外の作物では、安定収入が見込める契約栽培に切り替える動きが進んでいる。

 また農業・食品産業技術総合研究機構ではカレー向けの「華麗米」、すし向けの「笑みの絆」などを開発。農業法人が研究機関の紹介を受けてこれら新品種を栽培する例も多く、こうした動きも産地活性化総合対策事業などで支援する。


【2013年11月7日 日刊工業新聞社】