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日清紡、植物工場栽培イチゴの味・色のバラつき少なく

 日清紡ホールディングス(HD)が運営する完全制御型植物工場で育てるイチゴ「あぽろべりー」が注目を集めている。冬から春にかけて実をつける「一季成りいちご」という甘い品種のイチゴを安定的に栽培できる技術を確立した。室温や空調、照明などを管理する完全制御型植物工場で栽培しているため、味や色などのバラつきが少ない。イチゴの栽培事業で2020年度に50万株、売上高20億円を目指す。自社栽培以外に栽培装置の外販も検討する。

 11年にイチゴの量産栽培に成功。台風による被害や気温など自然災害や天候による影響を受けず、年間を通じて安定したイチゴの生産を可能にした。異業種からの問い合わせも増えていることから、14年度中にも栽培設備を販売するかどうかの可否を判断する。外販が実現した場合、栽培装置で育てたイチゴは「あぽろべりー」として販売してもらい、ブランド力の強化につなげる。

 日清紡HDは昨秋にイチゴを手がける徳島事業所(徳島市)で栽培規模を1万株から7万株に拡充した。また藤枝事業所(静岡県藤枝市)でも遊休地を活用して植物工場の生産スペースを確保。今夏に10万株の栽培設備を設けた。すでに一部で出荷を始めた。

 夏から秋に収穫され、販売されている「四季成りいちご」は、一季成りいちごに比べると酸味が強く、輸入品が多いと言われる。これに対し、日清紡HDが力を入れる一季成りいちごは甘みがあり、冬から春に実を着ける。このため消費者に好まれる同品種の栽培に力を入れ、市場での存在感を高めていく。


【2013年11月7日 日刊工業新聞社】