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地域資源活用チャンネル

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ブランド百景−「Room of KIRYU」

 群馬県桐生市の製造業がデザイナーの感性を取り入れた独自商品で生活空間を提案する。ソファや照明など桐生発の商品で一つの部屋を埋め尽くす。安価な海外製品の台頭で繊維業を中心とした地場製造業は苦戦しており、“部屋”を舞台に技術と機能性の高さを県内外にアピールする。

 事業名は「Room of KIRYU」。染色やニットをはじめとした織物企業のほか、金属加工や家具、木工など多彩な会社と商工会議所、地元デザイナーらが手を組んだ。家具製造のアミコは、低反発のウレタンマットとソファを一体化した試作品を開発。座面がぴったり体に合うため座り心地が良い。座面のマットを広げると床に座る日本式として利用でき、赤ちゃんのおむつを替えたり、寝そべったりできる。カバーは共立織物が製造した。富士重工業の主力車「インプレッサ」のデザインを担当した手島彰氏らが豊かな感性で商品化を支援した。

 今回は中小企業庁の補助事業「地域力活用新事業∞(無限大)全国展開プロジェクト」を活用。事業をまとめる桐生商工会議所の清水純一主事は「個々の会社でなく、統一テーマで商品を開発、展示することで効果的に発信できる」と話す。

 採算性や販路の確保など課題もある。2014年初めに実際の部屋で成果を発表するほか、各種展示会や特設ウェブサイトを通じて情報を発信する。事業は始まったばかりだが、技術や意匠、販路、行政のプロが手を組むことで、世にない売れる商品を生み出す可能性を秘めている。


【2013年11月7日 日刊工業新聞社】