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“海辺の街”へ民間活力−千葉市、稲毛海浜公園の整備事業公募

 千葉市が街の活性化の切り札に“海”を生かそうとしている。海に面していながらその魅力を十分に活用してこなかった反省から、熊谷俊人市長は海の観光資源化を公約に掲げた。手始めに、稲毛海浜公園の一部整備に民間企業の活力を導入すべく、28日に整備提案書の受け付けを始める。「神戸・横浜とはひと味違う海辺の街へ」―。市の意気込みは千葉沖の波と同じように荒い。(千葉・山田諒)
 熊谷市長は公約に、千葉市を“海辺の街”にすることを掲げた。夕日を眺められる空間や遊歩道の整備などを盛り込んでいる。具体的には、検見川浜など三つの人工海岸と公園の活用、レストランやカフェなどの整備が挙げられる。
 その取り組みが動き始めた。千葉市美浜区にある稲毛海浜公園検見川地区の整備運営事業者を民間企業から募集することを公表。稲毛海浜公園は全長2.5キロメートルの人工海岸に隣接しており、「稲毛」「検見川」「マリーナ」の3地区で構成されている。
 稲毛地区には野球場やテニスコートに加え、ミュージアムやプールなどの12カ所の娯楽施設がある。2012年度の利用者数は計93万人に達した。一方で、検見川地区の施設はサイクリングセンターだけ。同年度の利用者は約1万4000人にとどまる。「明らかににぎわいに乏しかった。行政によるにぎわい創出には限界がある」(竹本和義緑政課課長補佐)とし、民間活力の活用に踏み切った。
 対象地域は約3万平方メートル。現在あるサイクリングセンターを有効活用しながら、2階建てのレストランを軸とした施設に再編することが条件。公園利用者を対象に12年9月から13年6月にかけて実施したアンケートで、回答者の62%が飲食店の設置を望んだことが背景にある。
 8月に実施した現地説明会では、食品業や商業コンサルティング企業など14社が参加した。民間企業に整備を任せるも「イニシアチブ(主導権)は市が持つことになっている」(同)という。28日から11月11日まで提案書を受け付け、12月にも事業者が決定する見通し。15年度にも始まる予定だ。
 千葉市は、家族連れから若いカップルまでを惹きつけるような魅力のある“海辺の街”へと変身を遂げることができるか。これから本当の勝負が始まる。


【2013年10月23日 日刊工業新聞社】