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島根県、「半農半X」事業拡充−就農UIターン助成職種をIT技術者も対象に

 島根県は若者の就農UターンとIターンを促すための取り組みを加速する。同県で平日は通常の仕事を行い、週末に農業を手がける「半農半X」事業を拡充。このほど介護職員や酒造りの蔵人に加え、IT技術者の募集を始めた。二つの仕事を両立させることで収入を確保するとともに、農業への取り組みを容易にする狙いがある。
 同事業の対象者には市町村と連携して農業研修期間で1年以内、就農後の助成金として1年以内にそれぞれ月12万円を支給する。平日に行う仕事の種類を増やすことで、新規就農の裾野を広げる。ただし農業を5年以内にやめる場合には、助成金を返還する義務がある。
 半農半Xは2010年度にスタート。平日に行う仕事の対象職種は介護職人、看護職員、保育士、蔵人などがある。申請に伴い島根県内の市町村が独自に設定する職種も認める。
 住民の高齢化で増えている耕作放棄地を少しでもなくすため新規就農者に期待する声は多い。しかし、農業は海外農産物との価格競争や、収穫量が増えすぎて単価が下がり収入が減るケースもある。また機械設備などの投資負担もあり、一定の利益を上げにくいのが実情だ。
 こうした構造的問題を解決する手段として半農半Xが注目されている。島根県では年間に農業で100万円、兼業の仕事で200万円の計300万円の収入をイメージしている。
 就農UIターンを促すことで、農業に興味があるが収入面で不安がある若者らの受け皿となっている。


【2013年10月22日 日刊工業新聞社】