HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

開成、農村の6次産業化向けバイオマスプラント外販

 開成(新潟県村上市、遠山忠宏社長、0254−66−8522)は、農村向けに地域資源利活用型のバイオマスプラントを開発した。嫌気性環境によるメタン発酵技術を利用し、堆肥製造工程から出るメタンガスを電気や温熱エネルギーに変えることで、電力会社からの売電収入を得るほか、温室の電気代なども節約できる。農家の所得向上に結びつくビジネスプランとして他地域でも展開する。2014年度に2―3件、15年度に10件の受注を目指す。

 新潟県村上市内で自社用のバイオマスプラントを始動。プラントは自社開発した。「農村のバイオマスプラントは畜ふんを原料にするものや稲わらを利用するものなどいろいろある。機動的かつ低コストで対応するため自社開発した」(開成)という。1日当たりの処理能力は5トン前後で、より大型や小型の機種も製作可能。費用は2億―3億円を予定する。

 堆肥を作る際に生じるメタンガスを利用して電気と温熱を発生させる。発電した電気を電力会社に売電し、温熱は温室での果樹栽培の暖房などに利用する。堆肥は水稲や果樹、野菜などの有機栽培に使う。温室栽培でネックとなる暖房費のコストを下げるとともに、有機栽培を訴求する。付加価値の高い農産物を栽培することで販売価格を引き上げ、農家の収入増につなげる。

 今後はこのビジネスモデルを全国の農村へ売り込む。同時に地元の温泉旅館協同組合など食品関連事業者と連携し、バイオマスプラントの採用拡大につなげられないか研究する。旅館などで出る食品残さや生ゴミをプラントに運んで発電し、有機肥料や温熱にも利用する。また、有機肥料でできた農産物や加工食品を温泉街などで販売する。


【2013年10月17日 日刊工業新聞社】