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ブランド百景−乳酸菌「H61株」

 茨城県で老化抑制効果が期待できる乳酸菌「H61株」配合のヨーグルトの開発・製造が進んでいる。中小企業の成長分野への進出・新産業創出を支援する「いばらき成長産業振興協議会」(宮田武雄会長)の食品研究会が主導し、20日に発売する。産学官が協力して原料調達から治験、製造まで県内で完結した食品開発は全国的にも珍しい。新たな特産品になりそうだ。

 食品研究会会員で、地元の生乳を用いたヨーグルトを製造している第三セクターの美野里ふるさと食品公社(茨城県小美玉市)が、新分野に挑戦したいと手を挙げ、2012年10月にプロジェクトが立ち上がった。

 H61は、農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県つくば市)の畜産草地研究所が約10年前にマウスによる実験で老化抑制作用を見いだした乳酸菌だ。同公社は、茨城県工業技術センター(茨城県茨城町)の支援を得て、H61株に独自の乳酸菌を複数配合。配合バランスを研究し、より滑らかで安定したヨーグルトの製造方法を確立した。

 このヨーグルトで老化抑制効果を検証したのが筑波大学医学医療系の川口孝泰教授だ。つくば市食品生活改善推進員協議会などの40―70代の女性約30人が治験に参加。肌年齢や血管年齢を検査したところ、「血管内皮機能に有意な変化が見られた」(川口教授)。13年度内をめどに詳細に解析する。

 美野里ふるさと食品公社の木村智信工場長代理は「13年度にも茨城空港の隣接地に地域産品などの販売施設『空の駅(仮称)』が開設する。ここに工場機能を移転し、直売所も置く予定」としている。


【2013年9月12日 日刊工業新聞社】