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ヤコテックなど、「おから」でバイオ樹脂−射出成形新技術

 【京都】ミヤコテック(京都市伏見区、市川克一社長、075−602−1331)は、豆腐製造の残りかすの「おから」を原料としたバイオ樹脂を2014年3月までに開発し、事業化を目指す。京都工芸繊維大学と共同で射出成形技術を開発中で、自然な風合いを生かして介護用品などでの採用を見込んでいる。「おから」は近隣の豆腐工場から調達するため、輸送費を最小限に抑えることができ、コスト競争力を確保できる見通しという。

 ミヤコテックでは「おから」を原料とし、それらを固めるための材料は選定中。バイオ樹脂の多くが石油系樹脂をバインダーとして使用している。同社は非石油系の材料を使って繊維同士が結びつくようにし、バインダーを使わない製造法の確立を目指す。射出成形機のプロセスも改良し、「おから」など樹脂材料が均一に混ざるように、圧力や射出速度、スクリュー形状なども最適化する。

 これらの条件を変えながら開発したバイオ樹脂の評価分析を京都工繊大が担当。プロセス開発についてはほぼ見通しが立った。樹脂自体も石油系樹脂と比べて「7―8割のスペックは確保できると思う」(市川社長)としている。

 プラスチック成形メーカーの同社では、これまでにも古紙やでんぷんを主原料に押し出し成形した発泡材を事業化した実績がある。自動車部品の輸送用緩衝材などに採用され、すでに売上高の2割を占める。今回の「おから」を手始めに植物性廃棄物を材料とした樹脂の射出成形技術の開発も進め、将来的には地産地消のビジネスモデルを確立したい考えだ。


【2013年9月6日 日刊工業新聞社】