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くさのね、耕作放棄地で漢方薬原料の試験栽培−国産で安定供給・農業活性化も

 【金沢】くさのね(石川県白山市、中出喜美子社長、076‐278‐6030)は、石川県内の耕作放棄地で、漢方薬の原料となる薬用植物の試験栽培を始めた。金沢大学や石川県立大学、農家などの協力を得て、鎮痛効果があるとされるシャクヤクやセンキュウなどの栽培技術を確立する。2018年に栽培面積を10万平方メートルに拡大、製薬会社への提供やせっけんなどの自社製品化を目指す。

 金沢市をはじめ加賀市、志賀町などで栽培するのはシャクヤクやセンキュウのほか、血行を良くする効果があるとされるトウキ、強壮作用があるとされるジオウの4種類の薬草。9月から穴水町にも栽培地を広げ、合計約2万平方メートルで栽培する。地元の大学や農家と共同で、品種や土壌、堆肥などの違いによる病害虫対策や成分分析などを行いながら、大量栽培技術を確立する。

 また林業者のグループと協力し、ホオノキやキハダなどの薬木の確保を目指す。間伐材に薬木が含まれている場合に区分けして提供してもらうほか、将来的には植林などで計画生産できるようにする。

 栽培後は漢方薬のほかサプリメントなどの原料としての提供を目指す。またせっけんや入浴剤、お茶などとして自社製品化、用途拡大を図る。

 薬用植物は需要増が見込めるが、中国産の依存度が高く、価格が高騰している。国内の耕作放棄地で栽培できれば、安定供給と農業活性化につながると判断し、生産に乗り出すことにした。

 地域ぐるみで取り組むことで、製造業にも生産管理ノウハウ活用による参入を促し、新産業創出につなげる狙いもある。


【2013年8月21日 日刊工業新聞社】