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沖縄サンゴ、揚げ油の劣化抑制するサンゴ製調理器具を開発

 沖縄サンゴ(那覇市、北村恵子社長、098-868-3580)は、揚げ油の劣化を抑えるサンゴ製の調理器具を開発した。この調理器具を揚げ油の中に浸けると、調理器具を使わない場合と比べ、油の劣化の値(酸価)を4分の1に抑制できる。サンゴの微細な穴(多孔質)が酸化生成物を吸着することで実現した。レンタル形式で販売を始めた。初期の導入費用が1万5540円でレンタル料は月987円。1年間で5万台以上の販売を目指す。

 新しい調理器具「サーラ」は縦15.5センチ×横22.5センチ×厚み2.2センチメートルの大きさ。ステンレス製の容器の中に、沖縄近海で風化したサンゴの粒が800グラム含まれる。サンゴにはマイクロメートル(1000分の1ミリメートル)単位の微細な穴があり、その穴に劣化の原因となる水分や酸化生成物が吸着して鮮度を保つ。

 油を交換せずに188回繰り返し揚げた試験で、通常の油の酸価が1.36だったのに対し、サーラが浸(つ)かった油は0.33にとどまった。油を交換する回数が減らせ、「大幅なコスト削減につながる」(北村社長)。コストメリットを武器に、飲食店や総菜店、菓子メーカー、給食センターなどへ売り込む。

 沖縄サンゴは開発を企画、ステンレスの容器は調理器具メーカーのメリハリ(福岡県春日市)が、サンゴの粉砕や容器へサンゴを詰める作業はコーラルバイオテック(沖縄県今帰仁村)が担う。

 沖縄サンゴは2008年に創業し、サンゴ製の健康食品や浄水器などを企画・販売する。13年6月期の売上高は約2000万円で、従業員は3人。


【2013年8月14日 日刊工業新聞社】