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地域資源活用チャンネル

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ブランド百景−最上杉のエクステリア製品

 山形県北東部に位置する最上地方。約8割の面積が森林で占められている。森林資源が豊富であり、未利用材の活用が地域の課題にもなっている。

 たくみまさの(山形県金山町)は、最上広域森林組合(同真室川町)と組んで、最上地方の地域資源となる“最上杉”の間伐材を活用した組み立て自在なエクステリア製品のブランド化を目指している。グループは2011年に国の農商工等連携事業の認定を受けた。

 第1弾で市場投入したのが間伐材を使った組み立て分解ができるキット構造のパーゴラ「木もれび」。パーゴラは上部に植物を沿わせて日陰をつくる格子状の棚。庭に設置して食事などを楽しむ空間となる洋風のあずま屋だ。

 正野直弥たくみまさの社長は「少しずつ認知度が向上しつつある。国産木材のみによる質感が海外製とは違う」と手応えを感じている。デザイン面で連携体に加わる東北芸術工科大学の運営する幼児教育施設にも導入されており園児の遊び場にもなっている。最近では個人向けの市場開拓が進みつつあるという。

 熟練の大工職人を抱えるたくみまさの。同社にはすでに真空加圧による防腐注入機も導入済みで、屋外で使う木材製品の耐久性に関するノウハウを豊富に蓄積している。 最上杉の間伐材は最上広域森林組合が製品の仕様に基づいた間伐材を選別・供給する体制を構築している。パーゴラに続く新たなエクステリア製品の計画が進行中で、新製品の開発も視野に入っている。

 正野社長は「林業の活性化は地域経済プラス要因になる。販路開拓では、異業種などネットワークを一段と広げていきたい」としている。


【2013年8月8日 日刊工業新聞社】