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ブランド百景−新品種「スカイベリー」

 栃木県はイチゴの生産量、販売額で日本一を誇る。代表ブランドである「とちおとめ」は、県が持つ育成者権が2011年に満了し、誰でも作ることができる状況になった。後継品種として、県は09年に大果で収量性が高い「栃木27号」を開発。12年9月に名称を「スカイベリー」に決めた。現在、実証栽培や加工品の開発、テストマーケティングを進めている。

 「『とちおとめ』とは品種特性が異なる。高級ブランドとして販売する」。8日に県の農業試験場いちご研究所(栃木市)で開かれたスカイベリー栽培者向け研修会で、県の担当者は約100人の参加者に向けて繰り返し強調した。

 スカイベリーは甘みが強く光沢があるといった特性を持つ。このため加工品としての活用も進んでいる。ケーキやジャムのほか、6月末には東京スカイツリータウン内にある県のアンテナショップ「とちまるショップ」や宇都宮市内で、スカイベリーソースをかけたかき氷の販売を始めた。

 イチゴの産地間競争は激しさを増している。福田富一知事は昨年9月、とちおとめについて「サイズの違うものを全て出荷した結果、『あまおう』や『さがほのか』にブランド戦略で負けた」との見解を示している。

 スカイベリーについては「いいものだけを販売し、高級イメージを作る」方針だ。実証栽培では品質のバラつきが課題となっているため、県は6月に栽培マニュアルを作成して対応するなど力を入れる。14年冬の本格出荷に向けて「いちご王国とちぎ」のプライドをかけた取り組みが続く。


【2013年7月18日 日刊工業新聞社】