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ブランド百景−異業種連携組「occs」

 群馬県高崎市で200年以上にわたって技術が受け継がれている伝統工芸品「だるま」。町工場やデザイン会社、ワイン輸入会社などで構成する異色の集団「occs(オックス)」が、組み立て式の新ブランド「KD DARUMA」を展開し、新風を吹き込んでいる。

 新ブランドは組み立てを意味するノックダウン(KD)から名付けた。シナベニヤ製と段ボール製を用意。高さ13センチメートルで、台紙4枚の24部品を手順に従って10―20分ほどで組み立てられる。絵の具などで自由に色づけできる。

 エムケイ製作所が段ボール用抜型のレーザー加工の技術を生かし、設計製造を担当。マニアッカーズデザインが意匠を手がけた。主に20―30歳代をターゲットに設定。だるまのデザインはもとより、細長い紙箱もおしゃれだ。しかし、販売元でワイン輸入のアールアイジェイティージャパンによると「孫と一緒に遊びたいという高齢者の問い合わせも多い」と、想定外の反響もあった。

 6月に市内の家具・雑貨店「スタイル」で試験販売したところ、用意したシナベニヤ製10個が1週間で完売した。手応えを感じ、ほかの店舗でも販売を始めた。価格はシナベニヤ製が3990円、段ボール製が同1890円。

 「温故知新」の頭文字がoccsの由来。メンバーを固定せず、案件ごとに適した会社と連携する緩さが特徴。自由な発想が、斬新なだるまを生んだ。


【2013年7月4日 日刊工業新聞社】