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広島県立総合技術研究所、いけすの魚生存率9倍−塩分低減し自然治癒

 【広島】広島県立総合技術研究所(広島市中区、松岡孟所長、082−223−1200)は、いけすの魚の生存率を最大9倍に高める技術を開発した。いけすの塩分を海水の約3分の1、約1%の低塩分海水にすることで、傷ついた魚の傷口からの水分流出を抑制。魚の飼育期間を延長し、自然治癒を可能にした。好漁・不漁にかかわらず、魚の安定を供給できる技術として、漁業協同組合などへの技術移転に取り組む。
 海水魚は常に水分補給して体内水分を一定に保つ。傷ついた魚は傷口から水分が出て補給が追いつかずに死に至る。海水では1週間後の生存率10%のメバルが、低塩分海水では93%と約9倍の生存率になった。
 とれた魚を生かしたまま保管でき、市場に安定供給できる。販売直前まで生きた状態を保て、消費者に鮮度のよい魚を提供できる。
 「消費者、漁業者のニーズを満足させる技術」(同研究所水産海洋技術センター)とし、県内の漁業協同組合などの漁業関係者に特許技術を移転、本格的な事業化を進めている。
 安定した流通量確保による、ブランド化にも取り組む。


【2013年6月7日 日刊工業新聞社】