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富士山の年間入山料収入、1人1000円で3億円超−京大が試算

 京都大学大学院農学研究科の栗山浩一教授は4日、ユネスコによる世界文化遺産登録が確実になった富士山の入山料の徴収効果をまとめたところ、1人1000円で年間3億円以上の収入があると試算した。静岡、山梨の両県で登山者からの徴収を検討。栗山教授らのグループは、環境経済学からの評価手法を用いて、入山料が1人500円のときの収入額は同1億5781万円、1人1000円のときは同3億1275万円と試算した。
 すでに世界遺産となっている屋久島と白神山地は、登録後5年間で訪問者数が30%以上増加したという。
 こうしたことも踏まえ、栗山教授は富士山が世界遺産登録後に登山者が30%増えた場合、入山料のみで現状水準まで抑制するには少なくとも1人当たり1万円の入山料が必要とみている。
 一方で栗山教授は入山料だけでは富士登山者の抑制効果が低いため、例えば知床で参加料金が5000円程度のエコツアーに参加しないと知床五湖を回れないような制限策も提案している。
 今回は環境省が2010年度に実施した「富士山の適正利用に関するアンケート」のデータをもとに各地域から富士山への登山者数などを推定した。


【2013年6月5日 日刊工業新聞社】