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西日本冷食、ウナギ養殖に参入−シャコ殻原料に独自飼料

 【福岡】西日本冷食(福岡市東区、日野美貴社長、092‐674‐3521)は、ウナギの養殖事業に参入した。魚介類販売で取り扱っているシャコの殻などを原料にした独自の飼料が特徴。福岡県朝倉市の養殖場で始めており、7月をめどに東京都内などに出荷を始める。養殖事業で2014年8月期に1億7000万円の売り上げを目指す。

 餌のほか給餌法、水温調整、水素イオン濃度(pH)、酸素濃度などを研究して養殖法を確立した。ウナギの肉質は適度な脂肪があってしっかりしており、うまみ成分が多いという。すし用などとして加工する際に発生するシャコの殻や頭部、はがれた落ちた身など未利用だった部分を飼料として使う。天然のウナギはシャコなどの甲殻類を餌としており、飼料の成分は天然の餌に近い。一方で、養殖ウナギはイワシなどの魚粉を原料としたものが一般的という。

 餌や飼育法の開発には福岡県水産海洋技術センター内水面研究所(朝倉市)や福岡県工業技術センター生物食品研究所(福岡県久留米市)が協力した。西日本冷食は冷凍魚介類の商社。13年8月期の全社売上高は約7億円を見込んでいる。


【2013年5月1日 日刊工業新聞社】