HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

伊藤園、大分の荒茶工場を来月稼働−茶園の新産地事業、九州4県体制構築

 伊藤園は茶園の新産地事業で大分県臼杵・杵築地区に展開する大規模茶畑に荒茶工場(杵築市)が完成、5月に稼働する。新産地事業は宮崎、鹿児島、長崎の3県でも行っており、それぞれ荒茶工場が稼働。大分の拠点稼働で、計画していた九州4県の荒茶工場がそろった。これにより摘み取った茶葉を産地でより早く半製品に加工できる。新工場の稼働を機に、契約栽培の茶園と合わせて全国で850ヘクタールある茶園面積を将来は2000ヘクタールまで増やし、原料の安定供給につなげる。

 荒茶工場では茶園でとれた茶葉を高温蒸気で蒸して酸化酵素の働きを止めた後、葉打ちや数種類のもみ工程を経て乾燥させ半製品に仕上げる。大分の荒茶工場は鉄骨平屋建てで延べ床面積1361平方メートル。総工費は約5億4600万円。運営は地元の農事組合法人が手がける。加工した荒茶は静岡県牧之原市の静岡相良工場へ輸送し、茶飲料「お〜いお茶」などの飲料製品に最終加工する。

 新産地事業は農村の高齢化と耕作放棄地の増加に悩む自治体や地元事業者が放棄地をまとめて茶園として造成。これを伊藤園が茶の生産指導や買い取りによって支援するもので、2001年から始めた。九州4県合計の茶園面積は300ヘクタールに達し、ITの利用や機械化が進んでいる。

 今後、さらに高齢化などで耕作放棄地の増加が見込まれるため、引き続き自治体と連携して茶園を拡大していく。茶葉の供給量が増えれば原料の安定供給とともに茶飲料事業のコストダウンが図れるとみている。


【2013年4月25日 日刊工業新聞社】