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佐賀・鹿島市、酒蔵ツーリズムで誘客−滞在型観光へ転換

 【佐賀】佐賀県鹿島市は観光振興のため、市内に集積する日本酒の蔵元をめぐる「酒蔵ツーリズム」を旅行商品化する。これまで年に一度のイベントとして行っていたが、通年の観光メニューにすることで集客増につなげる。グルメや温泉などとセットにして、回遊性を高めた滞在型観光へ転換する。旅行会社と協力し、2013年9月をめどにモニターツアーを開催する考えだ。

 鹿島市は日本酒をテーマにしたツアーで、観光や酒造業など地場産業を振興する。まず福岡県や長崎県など九州内に向けてPRする。11年9月に市内酒造業者を中心に市観光協会、商工会議所などと「鹿島酒蔵ツーリズム推進協議会」を設立して取り組んでいる。全国に先駆けて始めた酒蔵ツーリズムのモデルケースを深化させる。具体的には市内6軒の醸造元の見学や試飲のほか、酒蔵が集まる歴史的景観、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る伝統芸能、食事や宿泊など地域資源を組み合わせる。

 また13年3月末に日本酒の普及を促進する目的の「日本酒で乾杯を推進する条例」を施行。各蔵元は中小規模だが「集積率の高さは全国的に珍しい」(鹿島市)ことから、日本酒の街としてアピールする。

 蔵元ツーリズムは11、12年度に蔵元をまわるスタンプラリーなどのイベントを開催。各年度末の2日間で3万―5万人を集客した。政府は酒文化や産地を核にした観光施策に取り組んでおり、同市もメンバーとして参加している。


【2013年4月23日 日刊工業新聞社】